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東方四乱録
プロローグ2
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る。
男はその一撃を喰らうと、気絶したのか、倒れ込んだ。

「……まず、一人」

そう呟き、俺は駆け出す。
次に、本物と思われる銃を所持する男へ駆け寄る。
その男は、俺へと銃を乱射しようとするが、その前に俺が玩具の銃を打つ。
いくら玩具とはいえ、急所を狙えば致命傷となる。
俺は、先ずは手へと銃を乱射する。
ぱす、と情けない音だが銃から弾が打ち出される。
この玩具の銃は、オートマチックのマシンガンを模した玩具なのか、打ち出される弾の感覚が速く、多い。
俺の打ち出した弾は、男の指に当たり引き金を引く動作を止める事が出来た。
次に、銃自体を奪う。

銃を乱射し、狙うのは目。

目に銃口を向けられ、目を狙われている事を悟ったのか、男は目を腕で覆う。
……それを、見逃さない。

それで視覚を奪う事をあまり分かってないのか、必死に目を覆っている。

「……ばーか」

そう言いながら、拳で鳩尾を思いっきり殴る。
そして、連携。
其処から回し蹴りを頭に叩き込む。
それで意識が飛んだのか、男は倒れる。
その際に、銃を取るのを忘れない。

「……二人目」

そう呟き、次の標的へと向かう。
その際に要らなくなった玩具を放り投げる。
……あくまで、狙ってだが。

放り投げた玩具は、スズの手元へと引き込まれる様に落ちていった。

……後は、サポートに期待っと。






「……四人目」

そう呟き、頭を思いっきり蹴り上げて、意識を飛ばす。

……ラスト1。

俺は、最後の一人に視線を向ける。

……すっかり怯えて、腰が抜けている。

……止めだな。

そう心の中で呟き、銃口を向ける。

「くそ……ッ!くそッ!刑務所行きになる位なら!」

男は、急に行動を起こす。
ジャケットをおもむろに脱ぎ、何かを見せ付ける様に立ち上がる。

「……なっ……!?」

身体に巻かれている、爆弾。
手には、何かのスイッチ。
……恐らく、爆弾を起爆するスイッチ。

「くそがっ!」

そう言い、俺は銃弾を引き金を引いて放つ。
足、腕、手。
何とかヒットするも、立ち続ける男。

「く……っ!夕弥!」

そう叫びながら、スズは走ってくる。

「!?ばっ、馬鹿!此方へ来るな!」

「馬鹿はお前だ!」

「アホ!」

旬、琥珀も走ってくる。
三人共、恐らく俺を守ろうとしようと此方へ走ってくる。

「ちぃ……っ!」

俺は、憎々しげに舌打ちしながら、銃口を向けて、銃弾を放つ。

スイッチを狙って、何度も、何度も。

しかし、狙いは外れ、スイッチへは銃弾は当たらない。

「「「夕弥ァ!」」」

三人は、もう其処まで来ていた。
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