暁 〜小説投稿サイト〜
東方四乱録
プロローグ1
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反則だと思います」

「……で?」

「あの水着自体反則だと思います」

「………結局?」

「非常に目の保養になったでありますっ!」

「成る程、一回地獄見ろ」

最後にビシッと敬礼しながらいい放つスズに、俺は全力の右ストレートを顔面に叩き込む。
スズは飛ばされ、地面に倒れた後、掠れた声で、しかし元気な声でこう言った。

「我が人生に……一片の悔い無しっ!」

そう言って倒れた。
しかし、直ぐに立ち上がり、元気に声を出す。

「いやまだだ!俺には咲夜さんと言う愛すべき人が!」

「二次元だろ」

「し、しかし……愛があればっ!」

「限度がある」

「うっ……ぐっ……!咲夜さぁぁぁぁん!」

「やかましい!」

俺と会話のキャッチボールをしたスズは、遂にはなき叫び始めたので、煩いと思った俺は沈黙させる為に回し蹴りを放つ。
………以下、沈黙。

そして、最後の弁解を聞く。

「……そうだな、一言……一言言わせて貰おう」

「どうぞ」

「おっぱい最高ッ!」

「死ね」

最後にそう高らかに変態宣言した琥珀に、俺は戸惑い無く本気で鳩尾に膝を叩き込む。

「……ぐっ……ぁ……四季様が……見える……」

「そうか。きっとお前は黒なんだろうな」

「はっ!見えたッ!」

「何かとは聞かんから逝け」

「ぐはっ」

琥珀のふざけた言葉に鋭く言葉を投げ掛けると、急にまた変態発言をしたので、沈黙させる為に顔を踏んだ。思いっきり。

………コイツら、面倒だな。
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