食料庫の異変
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーへとエネルギーを供給する場なのだ。
何かあるのか?
気になりながらも、戦車を進めていく。だが、その先、俺の目の前に現れたのは巨大な壁。
……あれ? こんなところに壁なんかあったか?
俺は何度か冒険者依頼でこの先の食料庫へと来たことがあるが、こんな壁はなかったはずだ。
戦車を進め、近くまで寄せる。緑のその壁は、どこか植物を連想させるような代物であった。
植物、と俺の脳裏に浮かんだのは怪物祭で【ロキ・ファミリア】が苦戦していたあの植物のモンスターだ。
……あれ関連の可能性は高いな…
「相棒、雷で焼け!」
『ヴォオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
二匹の神牛の吠え声が響き、雷が轟く。
壁に直撃した雷はそのままそれを食い破り、戦車が丸ごと入れるくらいの大穴を開けた。
「どうなってんだこれ……」
穴を潜り抜けると、先程開けた穴が塞がっていく。獲物を逃がさないためにということなのか?
通路を戦車で進みながら見回していく。
ただひたすらに不気味。そんな印象だ。
「分かれ道……か」
しばらく進めば、そこに現れたのは三つの道だ。
左斜め前方、真っ直ぐ、右斜め前方の三つ。
「ンー、真っ直ぐ、かな?」
何かしらのアクシデントがあった場合、一直線の方が戦車で駆けるには都合がいい。
この通路、実は戦車が通るには少々手狭なため、車体を曲げるのは少しきついのだ。
と、その時だった。
何かいる。
まるで獲物を狙うモンスターの殺気。
そこからの俺は速かった。
刀を抜刀し、勢いそのままに上に向けて刀を振るう。
戦車に乗っていたことと、【物干し竿】特有の長さで簡単に天井に張り付いていたそれを仕留めた俺はその正体を見た。
間違いない、あの時の植物のモンスターだ。
「クッ! 結構ヤバイことになってんのかもな!」
続けざまに通路に出現する植物モンスターに悪態をつきながら、俺は手綱を握る。
この通路じゃ、方向転換ができないため、一度広い食料庫へと向かう必要がある。
多分元凶となる何かもそこにあるため、正直ご遠慮したいところなのだが、致し方ない。
まずは、こな取り囲まれた状況を一点突破しないことには話にならない。
目指すはこの道を真っ直ぐに!
「遥かなる蹂躙制覇オオオ!!!」
『ヴォォォオオオオオオオオオッ!!!!』
雷を纏った神牛が全てを破壊するかのように通路を突き進む。
植物モンスター達は雷を発した時点で全て焼けた。
そして戦車はそのまま食料庫まで到達する。
そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ