食料庫の異変
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んねえのか? ほら、あり得ないくらい長い刀を使う冒険者がいただろうに」
「それって……まさか、【秘剣】!?」
「だろうよ」
とりあえず、その二つ名で呼ぶのをやめてもらいたい。今度の神会、バルドル様にもうちょっと無難なものを頼みたいな
ーーーーーーーーーー
落ち着きを取り戻した冒険者達に話を聞いたところ、なんでも奥の方からモンスター達が押し寄せてきたとのこと。
ちなみに、彼らは予想通り全員がLv2の男達だ。
いつものように探索しているこの階層に来たのはいいが、モンスターがほとんど出ないため奥に進んだところ、あのような状況になったのだとか。
「なるほどねぇ……ギルドはこの事を知っているのか?」
「さあな。俺たちの前にもこの階層に来た奴等はいるだろうから、苦情とかきてんじゃねぇのか?」
こんなことならギルドで情報収集しとくんだったぜ、とため息を付いたリーダー格の男。
どうでもいいが、パーティを危険にさらすのはどうかと思うぞ。
「とりあえず、お前らも地上へ戻ってギルドに連絡入れといてくれ」
「あんたはどうすんだ?」
「ンー、そうだな。その奥とやらを見てくるとしようかな」
最近、リヴェリアさんから話を聞いたところだが、もしかすれば何か関係があるのかもしれない。
だが、あの【剣姫】アイズが苦戦、なおかつLv6二人で漸く退かした相手がいるかもしれないのだ。
無理はしない。だが、この奥がどうなってるかは見ておいた方がいい、と俺は思う。
「分かった。俺たちは地上に戻る」
「おう、道中気を付けろよ」
「ああ! それと、助けてくれたこと感謝する」
お前ら行くぞ、とリーダー格の男の合図で他三人も引き返していく。
やがてその姿が見えなくなったことを確認した俺は一人、通路の奥を睨んだ。
「……んじゃ、行きますかね」
ーーーーーーーーーー
「ほんと、どんどん出てくんなこいつらっ!」
『ヴォオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
神牛が唸りをあげて突き進む。
戦車を召喚した俺は、一気に二十四階層を走破しているのだが、出るわ出るわモンスターの群れが。
その度に戦車で引き殺していくのだが、出てきては潰すの単純作業。もう飽きた。
「けど、この先っつったら……食料庫しかないぞ?」
普通の冒険者なら、食料庫いくよりも下の階に進んだ方が早いためあまり行くことはない。
食料庫とは、つまるところモンスターたちの食事の場だ。
当然、生命活動を行うモンスター達も腹は減る。食料庫は ダンジョンがモンスタ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ