食料庫の異変
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、どうにか出来ないかと思っていたのだが……
約束されし勝利の剣とか出たら、それこそ階層主でも一撃で倒せそうだし。
不満があるわけではないが、Zeroよりもstaynightのランサーの方が威力的には上だしな。
「ほれ、引け」
差し出された籤引き箱の中に手を突っ込み、ガサゴソと中身を探る。
どれにするか少し悩んだ末、選びとった一枚を引き抜いた。
自分で何を引いたのかを確認する暇もなく、それを神様が奪い取ると、文句を言う俺を無視して紙を開いた。
「……なんというかまぁ、お前には縁でもあんのか?」
何の? と聞く前に奪われていた紙を投げ渡される。
紙なのにヒラヒラと舞うことなく一直線に俺に飛んできたそれを慌ててキャッチして中に書かれた内容を確認する。
『王の軍勢』
思わずガッツポーズした。
「またZeroだし、またライダー。しかも当たったもんはかなりいいもの。運はいいんだろうな」
「なんか、気持ちの部分で引きが変わったりするのか?」
「いや、そんなことはねぇ。……ま、いいの引いたんだ。精々有効に使うことだな」
それは次の【ステイタス】の更新で発言するようになってるから楽しみにしとけ、という神様の声が徐々に遠くなっていく。
恐らくだが、今眠っている俺が目覚めかけているのだろう。
「んじゃ、今度会うのはLv7になったときだな」
「……まぁ、頑張ってみるよ」
あの【猛者】と同等とはあんまり想像がつかないがな。
視界がぼやけ、ついに神様の姿も見えなくなる。
そして、俺の瞼も意思に関わらず下へ下へと降りていき……
次に目を開けたのは自室のベッドの上だった。
ーーーーーーーーーー
「……一人にしては、随分深いとこ来ちまったな……」
ダンジョン二十三階層。戦車があるため、一日かからず地上には戻れるが、それでもかなり潜った。
十八階層までの魔石とドロップアイテムはリヴィアで換金してだいたい一〇〇万ヴァリスにはなった。
なぜか、俺一人だとモンスターが怖がって寄ってきてくれない。つまり稼げない。なんだ、これ。
幸い、俺の成長率は凄まじいため、それでも【ステイタス】は伸びるのだが、これがなければもっとのびているのだろうと思ってしまう。
ま、前が四〇万くらいだったのを考えれば、かなりの稼ぎ……なのかな?
今度、リューさんを食事にでも誘ってみるかな。
襲いかかってくるソードスタッグを愛刀【物干し竿】で斬り伏せる。
この階層辺りになってくると、遭遇するモンスターの数も増えてくるため、十八階層までのように暇ということもない。
ちなみに、今日は槍を持ってきてはいないた
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