第11話過去編 具材調達
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俺が眼を開けると眼を閉じる前に見た手術室のような天井ではなく真っ白な部屋の天井だった
「……」
声を出そうとしたが全く声が出なかった
俺は野郎共……と心で罵りながら身体を動かそうとしてみる
「……」
動かない
辺りを眼だけで見回すと、『会議』の場所で見た覚えのある男が見えた。男は自分の部下であろう眼鏡をかけた男の操作をしているデスクパソコンの液晶を見守っていた。
「……!………!」
いきなり眼鏡をかけた男が顔を上げて息をハァハァ言わせながら(何も聞こえないのでそう見える)『会議』に出ていた男に向かって報告の様なものをした。(何度も言っているが何も聞こえない)
喜んでいる、何か達成したらしい。
ふと見るとそのパソコンから延びているコードが見えた。コードを眼だけで追うと何と自分の首に刺さっている。
(おいおい……まさか俺の身体を弄ってるんじゃねぇだろうなぁ……)
そう思ってまた男に眼を向けた。すると、その男と眼があった。男は俺に向かってニヤリと唇を歪めてから俺にも分かるように大きく唇を動かした。
(き…み……の……か………ら…だ………は…わ………たし…た……ち………の……し……は…い……か………に……あ…る・・・?!君の身体は私達の支配下にある?!)
一瞬コイツは何を言っているんだ?と思ったが、今の状況から察するに本当なのだろう。だが、俺をナメてもらっては困る脳が覚醒する前に多分機械部分は起動していただろうから……
(えっと……身体と機械を繋げて…っとよし、俺の身体を勝手に弄ろうとしたんだろうが家主の俺に許可をもらわないとな……それで……あのパソコン、壊すか……)
眼をつむった俺は意識を身体の機械とリンクさせ、そこに繋がっているパソコンにダイブした
(うぇぇこの感覚気持ち悪〜)
俺はパソコンに入るとまず、自分の身体にアクセスしているソフトをコピー、そしてそのソフトから破壊していき、全てを破壊した。
俺は身体に戻って身体がしっかりと動くのを確認すると、ベットを下りながら首に刺さってるプラグを抜いた。
「さぁ、どうやって料理しようか?」
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