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万華鏡の連鎖
宇宙戦艦ヤマト異伝
お母さん軍団の活躍
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フォボス地表の重火器を遠隔制御。
 火星《ガミラス》地表の遠隔操作火力陣地と連携、協同で無限艦隊に立ち向かうが。
 無限艦隊の誇る圧倒的な物量は効し難く、次第に押され直接砲撃を受ける反射衛星砲基地。
 短距離射程の高出力熱線砲が火を噴き、至近距離迎撃用の大型電磁砲から青紫色の電光が閃く。

 大気圏を持たぬ衛星を無限艦隊の砲撃が直撃、反射衛星砲の周辺に配置された偽装陣地を破壊。
 対宇宙用迎撃火砲陣地群も次々に被弾、指令室《コントロール・ルーム》に非常警報が反響する。
「お前達、先に脱出しろ!」
「副司令官殿は?」

「最後に持ち場を離れる者は、最高責任者と決まっている!
 火星防衛軍指令官シュルツ閣下の代理、ディモス反射衛星砲基地の指揮官は俺だ。
 如何なる状況であれ、例外は無い!

 お前達が地下要塞に着くまで、援護してやる。
 俺は重いからな、非常用脱出艇の速度は少しでも上げた方が良いだろう。
 事態は一刻を争う、口答えは許さん!
 絶対真空仕様の戦車で後から脱出する、先に行け!!」

 上官の言葉に理を認め、青色人戦士達は一斉に敬礼。
 反射衛生砲の熟練兵達は唇を噛み締め、司令室の外へ走り去る。
 宇宙戦士達が席を離れてから数分後、動力施設からの電力供給が途絶えた。

 無限艦隊の砲撃を受け厳重に被覆、防護された導線も何処か破壊された模様。
 非常用制御装置《エマージェンシー・コントローラー》は無効、異常信号の点滅は消えない。
 大音量の非常警報《アラーム》が鳴り響き、耳に痛い。

「くそっ、動け!
 火星と連携して、敵を片付けなけりゃならんのに!!」
 思い付く限りの操作を試みるが、全く反応は無い。
 操作盤《コンソール》を撲る拳から、鮮血が噴出した。

 反射衛星砲の援護が消失すれば、火星は成す術も無く蹂躙される。
 数百から数千の単位で敵艦を撃破した筈だが、焼け石に水か。
「シュルツ閣下!」
 打つ手は無く、悔し涙が溢れた。

 表示画面《スクリーン》に映る地表、火力陣地が被弾炎上。
 このままでは地下要塞の崩壊、火星防衛軍の全滅も免れぬだろう。
 背後から不意に手が伸び、鍵盤《キーボード》を操作。
 水晶《クリスタル》の光輝《ライト》が煌き、緑色《グリーン》の表示《ランプ》が灯る。
 人工合成音声の宣告が、反射衛星砲の制御室に響く。

「接続完了《アクセス・オープン》、動力供給回復《リカバリー・コンプリート》。
 始動命令《スタート・コマンド》、正常完了《ノーマル・エンディッド》。
 目標選定《アタック・セレクト》、自動追尾《ロック・オン》完了。
 射撃準備完了、砲撃可能です」

 予想外の事態に眼を見開き、背後を振り返る。
 既に脱出した筈の部
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