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転生とらぶる
マブラヴ
1018話
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っているとしても、全く違う国だ。……いや、世界すらも違う国なのだ。
 だとすれば、そこにある程度の秘密があるのは当然だろう。寧ろ、日本の見栄に近いと言ってもいいかもしれないが。

「……どうしてもお考えを変えては貰えませんか?」

 斯衛としての立場から、護衛の女はそう告げるしかない。
 もっとも、本人にしてもやはりBETAと戦えないのは残念なんだろう。色々と思うところはあるらしく、それが表情に浮き出ている。

「くどいわよ。この重慶基地を万が一にもBETAに再占領される訳にはいかないの。この地はカシュガルハイヴを攻略する上での重要な橋頭堡なのだから」

 確かに恭子の言っている事も事実だ。この重慶跡地……いや、基地はアンバール基地と並んでカシュガルハイヴに近い場所にある。
 まぁ、俺達が提案した敦煌ハイヴ攻略作戦を採用していれば、そこが最前線になって、BETAが攻撃するにしても敦煌ハイヴを目指した可能性が高いんだが。

「……分かりました。恭子様のご指示通りにします。ですが、恭子様だけを戦場に出す訳にも参りません。私も護衛として共に戦場へと赴かせて貰います」
「ええ、お願いね。頼りにしているわ」

 笑みを浮かべた恭子がそう告げ、視線を俺の方へと向けてくる。

「アクセルさんには……出来ればこの重慶基地から避難して頂きたいのですが」
「へぇ? てっきり俺にも戦闘に参加するように要求してくるかと思ったんだがな」

 どこか挑発的に告げたその言葉に斯衛は微かに眉を顰めるも、恭子自身は小さく笑みを浮かべて口を開く。

「そうですね。確かに正直な気持ちを口にすれば、そうして貰えると助かります。ですが、この件はあくまでもこちらの世界の出来事であり、何とか出来るだけの戦力もきちんとあります。出来るだけの力がないのならともかく、あるのにアクセルさんに頼ってしまっては、この先何かあったら……それこそ、BETAが数匹現れた程度でもアクセルさんに頼ってしまう事になりかねません」

 それは大袈裟だとは思うが、確かにシャドウミラーという戦力に頼る……いや、依存するという事になれば、このマブラヴ世界に待っているのは破滅しかないだろう。
 今のところは見捨てるつもりはないが、将来的にはどうなるか分からないのだから。
 だからこそ、例え自分達が血を流してでも、出来れば自分達でこの苦境を乗り越えたい。
 自分自身も避難しろと護衛の斯衛に言われたのと矛盾しているようだが、この場では自分と俺は立場が違うと言っているのだろう。
 そして、事実それは正しい。
 自らの血を流してでも、守るべき場所を守るか。

「お前、いい女だな」
「……は? え? な、な、何を急に!? ア、ア、アクセルさん!?」

 一瞬、何を言われたのか分
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