2部分:第二章
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えるものです」
かっての価値観であった。ちよは明治の日本の女であったのだ。
「ならばそれをどうして拒みましょうか」
「済まぬな」
森川はそれを聞いてあらためて礼を述べた。
「御前には苦労をかけるだろうが」
「そんなことは構いません」
ちよはこうも言った。
「それよりも御自身のお仕事を」
「済まぬな。では行って来る」
「御気をつけて」
ちよは夫に対して一時の別れの言葉を告げた。
「そして立派なお仕事を」
「うむ」
森川の心は決まった。彼は自ら願い出て台湾へと向かった。そしてその地で巡査に任命され正式に赴任した。
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