第六夜「アクシデント!」
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物ですか〜?
僕は固まっていた。この展開は急すぎて、僕のIQでは脳をフル回転させても処理に困る…。
「あのぅ…、下って切っちゃったの?」
僕ぁなにを聞いてるんじゃあ〜っ!普通そんなこと聞かねぇって!僕の中の中途半端な知識よ!今すぐここから出てけっ!
「まだちゃんとあるわよ?」
と、僕の手をあらぬところに押し当てた。うむ、慣れた感触が…。
「って!人の手をこんなとこに押し付けんなって!」
慌てて僕は手を引っ込めた。何考えてんだ、隼人兄!いや、NEW夏希姉っ!
「別にいいじゃない?減るもんじゃなし。それとも、こんなの付いてるお姉さんは嫌?」
え〜と、そんな目をされましても…。ちょっとクラッとくるけど。
「そういうんじゃないって。ほんと、変わってないね。中身だけ。そう言えば中学の頃…」
僕が現実逃避を始めると、そうはさせまいとNEW夏希姉が言った。
「もうっ!一人でトリップしてないで!さ、帰るわよ。昔もこうやって二人で帰ったわねぇ。」
いや、あなたの弟の拓くんも一緒でしたよ…。それにあなたはバリバリのやんちゃ坊主だったくせにっ!この状況とは雲泥の差!いやいや、そんなこと考えている場合ではない。
「隼人兄…もとい、夏希姉。おじさんたち、知ってんの?この事。」
半眼になってNEW夏希姉を見た。
「ノン・プロブレムぅ〜っ!」
枯れ木に花が咲いてしまうかのような、バカ明るい声で言う。
オイオイ…、大丈夫なのか?まぁ、この人のことだ、なんとかなるかも知れんが…。
でも、弟の拓はどう思うだろう?おじさんたちとは一悶着あるだろうけどね。ってか、無くちゃおかしいだろ?
☆ ☆ ☆
隣の家はよく柿食う客?お向かいさんの夕べはとても賑やかだった。
いやぁ、町内全域にこだましてたんじゃないのか?聞きたくなくても聞こえてくるし…。
うちの両親にも伝えてある…ってか、勝手に上がり込んで挨拶してたしねぇ…。
その時、半眼になって僕を見ていた両親の目…痛かったよ…とっても…。
あっと、お向かいの阿部さんとこはと言えば…
「要はオカマじゃねぇかっ!どの面下げて帰って来やがったっ!この世間知らずの恥曝しめっ!」
おぅおぅ、おじさん張り切ってるねぇ。
「てやんでぃっ!このわからずやのタコオヤジっ!悔しかったら毛ぇ生やしてみせなっ!」
おおっとっ!これは痛いっ!これは痛いぞっ!
「な、なにぬかしやがるっ!テメェもいずれこうなるってんだ!女になんかになりやがってっ!世間様は許しっちゃくれねぇぞっ!!」
「あんたっ!そんなに怒鳴ってると血圧が…!」
おばさんも大変だ…気の毒に…
「おめぇは引っ込んでろっ!この腐った息子を更正させられんっだったら、おれぁ何でもすらぃっ!」
「ど
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