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妖精の義兄妹の絆
王都へ
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「!」
ナツが坑道の壁に目をやった。
「どうしたのナツ!?なんかあった?」
「ルーシィ!!ちょっとこれ持ってろ。」
ナツはそう言って松明をルーシィに預けた。
「な、何よ何よぉ〜。」
「動くなよ。」
ナツは壁に近づき…














「ウホ…ウホホ。ここはオレ様のナワバリだぁ。」
影で遊び出した。
「遊んでる場合か!!」

ガポッ

「ぼごっ。」
当然怒ったルーシィはナツの口に松明を突っ込む。
「こっちよ。」
さらに奥に進み、やがて広い場所に出た。
「どうやらここから城の地下へとつながってそうね。」
「どういう原理かわからないけどシャルルがいて助かったわ。」
「私にもわからないわよ。次々と情報が浮かんでくるの。」
「ありがとうシャルル。」
「ありがとうございます。」
ハッピーとエマはシャルルに礼を言った。
「礼を言うならみんなを助けてからにして。ここからが大変なのよ。
気づかれず王の寝室へ行き、気づかれずに脱出するの。兵隊に見つかったら今の私たちに勝ち目はない。」
数で勝っている王国軍に対し、こちらはわずか6人。しかま魔法をまともに使えるのはルーシィだけだ。
「いざって時はあたしの魔法があるんだけどねー。」
「あまり期待できねーけどな。」
ナツはこれまでの経験上ルーシィが自信あり気な時は大抵失敗する。
「何言ってんのよ。この作戦だってあたしのジェミニあってなのよ。」
「はいはい。」
「行きましょ。」
「あい。」
ナツたちが歩き出したその時だった。

びゅる

「ひっ。」

ぎゅむっ

ルーシィの体に粘着質のゼリーがまとわりついた。
「ルーシィ!!」
「な、何コレ…。」

ギギギ

ルーシィの力ではこのゼリーは引き剥がせなかった。
「きゃあ。」

ぎゅむっ

次にウェンディがやられる。
「ウェンディ!!」

びゅっ

「ふぉぼ。」

ズチャ

ナツも捕まりハッピー、シャルル、エマ以外全員やられた。
「う、動けない…。」

ザッザッザッ

すると、奥の方から足跡が聞こえてきた。一人や二人ではなく多勢の足音だ。










「兵隊!!!?」
よく見てみるとゼリーを出していたのは王国兵であり、ナツたちを囲む形で展開している。
「何でこんな坑道にこれだけの…。」
「どうして見つかったんだ…。」
「シャルル…。」
エマはシャルルに聞こうとしたが顔から察するにシャルルもこれは想定外の出来事らしい。
「こいつらがアースランドの魔導士か。」
王国兵をかき分けて一人の女性が表れた。
「本当にそっくりだな。ナツ・ドラギオン、ルーシィ・アシュレイ…とは本当に別
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