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妖精の義兄妹の絆
王都へ
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あなたの魔力を吸収させてもらいますよ。」

グゥゥゥゥン

「!!」
機械はモーターを回転させ起動した。発射口から紫色の光線を浴びせられる。
「ぐぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!!!!」
「おぉ!!これは素晴らしいなんという魔力だ。」
さらに質力を上げる。

グゥゥゥゥン

「がぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁっ。」
タクヤは痛みに耐え切れず声を荒げる。
(「な、なんだ…!!魔力が吸われ…!!!」)
タクヤは機械についているパラメータらしきものを見つける。
おそらくそれが魔力をどれだけ吸収したか計るものだろう。
まだそれは三割にも満たしていなかった。
「まだまだ質力を上げましゅよ。」

グゥゥゥゥン

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!!!」
部屋中にタクヤの叫び声が響いた。


















「お兄ちゃん?」
「どうしたんですか?ウェンディ。」
ウェンディたちは今町外れの坑道にやってきている。
シャルルの地図によればここから王宮内部に潜る込めるはずだ。
「ううん。なんでもない…。」
「それにしても松明持って歩くのって変な気分だな。」
「本当なら簡単に火出せるもんね。」
ナツたちは坑道に入る前近くにあった倉庫から松明を見つけ明かりがわりにしている。
「ここよ。」
シャルルがみんなに静止を促した。
「あれ?でもここ…行きどまりですよ。」
エマの言う通りそこは岩でがっちり塞がっている。
「ルーシィお願い。」
「…なるほど。分かったわ。」
ルーシィはシャルルの言った意味がわかり金牛宮のタウロスを召喚する。
タウロスは塞がった壁に正拳突きを決めると見事に壁は粉砕された。
さらにその先には奥へと繋がる道が表れた。
「すごいねシャルル。」
「本当に通路だわ。」
「ちゃんと城の地下につながってればいいけど。」
しばらく歩いている時、ナツがハッピーとエマが落ち込んでいるのがわかった。
「どうしたハッピー、エマ。」
「何でオイラたちには“情報”ってのが無いんだろう?
同じエドラスのネコで同じ“何か”の使命を与えられてアースランドに送られたんでしょ。」
「やっぱり不安になります…。」
「その話はしない約束でしょ?」
シャルルが歩を止めハッピーとエマに言った。
「あい。」
「そうですが。」
それでも不安は拭い捨てきれない。どんな使命を与えられたのか、どんな目的で使命を与えられたのか、
頭の中にはそう言った不安が渦巻いている。
「私にもわからないわ。アンタたちみたいなケースは。」
「「…。」」
重たい空気が漂っているのを感じたのかルーシィは先に進むよう促した。
進む度に坑道は老朽化が目に付く。もうずいぶんと使われていないのだろう
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