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妖精の義兄妹の絆
王都へ
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いる。
切り取ったのはデモンストレーションに使うためだ。」
「!!…テメーら人の命をなんだと思ってる!!命は物じゃねぇんだぞ!!!」
「今は魔水晶だ。俺たちエドラス人のためのな。」
フードの男が不敵に笑う事でタクヤの怒りが上がっていく。
「テメーら…!!!」
「無駄話はここまでだ。すぐに牢屋に向かうぞ。」
















「さぁ、ここだ。」

ドン

「うわっ。」
タクヤは牢屋の中に入れられる。フードの男は鍵を閉めその場を後にしようとする。
「じゃあな。また会おうぜ。」
「ここから出せぇ!!!」
フードの男は聞く耳を持たずその場を去った。
「くそっ…!!こんな所で油売ってる訳にはいかねーってのに!!」




















その頃、ナツたちはエドナツの助けもあり無事王都に辿りついていた。
そして、街を散策していると広場にある巨大魔水晶の一部を見つけた。
そこではエドラス国王のファウストが演説をしている。
ファウストは高らかに笑い、エドラスの国民も歓喜に溢れていた。
唯一その人混みの中で怒りに震えていた者たちがいた事をファウストは知らない。



















ナツたちは気を落ち着かせるため宿の一部屋を借りて待機していた。
だが、あんな光景を見てしまっては活力など沸かない。あるのは怒りや不安だった。
シャルルは紙に何かを書いているが誰も詮索しなかった。
日は次第に傾き夜が訪れようとしていた。
「やっぱりガマンできねー!!!オレァ城に乗り込むぞーっ!!!!」
ついにしびれを切らしたナツが単独で城に乗り込もうとする。
だが、それをシャルルが止めた。
「もう少し待ってちょうだい。」
「何でだよ。」
「ちゃんと作戦を立てなきゃみんなを元に戻せないわよ。」
ナツは仕方なくシャルルの言う事を聞く。
「みんな…あんな魔水晶にされちゃって…。どうやって元に戻せばいいんだろう。
それにお兄ちゃんも助けないと。」
「…それは王に直接聞くしかないわね。」
「教えてくれる訳ないよ。」
「殴ってやればいいんだ!!」
「!」
すると、ルーシィが何かを閃いたようでソファーから立ち上がった。
「王様はみんなを元に戻す方法を知ってるの?」
「おそらく知っていると思います。」
「いけるかもしれない。もしも、王様に近づく事ができたら…。」
ルーシィの言葉に全員が驚いた。
「本当か!?」
「ど、どういう事ですか?」
「ジェミニよ。ジェミニはふれた人に変身できるんだけど、その間その人の考えてる事までわかるの。
つまり、王様に変身できればみんなを助ける
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