暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第8話 ビーター
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……おおおッ??」

コボルドロードが刀を振り下ろすと同時に太い雄叫びが轟き巨大な武器が、緑色の光芒を引きながら刀と激突した。
ボス部屋が震えるほどのインパクトが生まれコボルドロードは大きく後方にノックバックした。
割って入ったのはエギルだった。

「あんたらがPOT飲み終えるまで俺たちが支える。ダメージディーラーにいつまでもタンクやられちゃ立場ないからな」

「はは、確かにそうだな。すまない、助かる」

そう言うと俺は回復ポーションを取り出し飲み込む。
前進してきたのはエギルだけではなかった。
彼の仲間たるB隊をメインに数名、回復を終えて復帰していた。
その中にはアスナたちもいた。
その奥ではキリトが戦っている戦士達に向かって指揮を取っていた。




ついにボスの最後のゲージが赤く染まった時、一瞬気が緩んだのか壁役の1人が足をもつれさせ、よろめき、コボルドロードの真後ろで立ち止まってしまった。
その瞬間コボルドロードが《取り囲まれ状態》を感知し、ひときわ獰猛に吼えると全身をバネに使って垂直ジャンプした。

「キリト??」

「わかってる??」

俺とキリトはほぼ同時に飛び出すとソードスキル、片手剣スキル突進技《ソニックリープ》を発動させ思いっきり地面を蹴り斜め上空へ飛び出す。

「「届……けぇぇぇ??」」

キリトの剣がコボルドロードの左腰に当たり、俺の剣がコボルドロードの刀に当たる。
コボルドロードは空中でぐらりと傾き、刀は根元から折れた。
コボルドロードは地面に叩き付けられると「ぐるうっ!」と喚き、立ち上がろうと手足をばたつかせる。
人型モンスター特有のバットステータス《転倒(タンブル)

無事に着地し、コボルドロードに向き直るとキリトが叫ぶ。

「全員フルアタック??囲んでいい??」

「お…オオオオオ??」

エギルを含む6人は叫ぶと倒れたコボルドロードをぐるりと取り囲み、ソードスキルを同時に発動させる。
爆発めいた光と音が炸裂し、コボルドロードのHPをがりがりと削っていく。
技後硬直から回復すると次のソードスキルの予備動作に入る。
同時にコボルドロードがもがくのをやめ、立ち上がるため上体を起こした。

「みんな!最後のソードスキル、一緒に頼む??」

「「「「了解??」」」」

エギルたちのソードスキルが終わり、技後硬直になると同時に先にアスナとセレッソがエギル達の隙間を抜け、アスナがコボルドロードの左脇腹を、セレッソが右脇腹に渾身の《リニアー》を打ち込む。
アスナたちが退くのと同時にサキがソードスキル、槍スキル単発技《スラスト》をコボルドロードの正面に打ち込む。
その間に俺はコボルドロードの背面に回り込む。
そしてサキが退く前に飛び出
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