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義愛
1部分:第一章
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た方なのでしょうか」
「はい」
 まずは一呼吸置いた。それからまた口を開いた。
「ではお話させてもらいますね」
「お願いします」
 私は頼んだ。そして老人の言葉に耳を傾けさせた。その話は今の日本には本当に少なくなってしまった、懐かしくも美しく、そして悲しい話であった。



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