第五十八話
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んだものの記憶や経験した時間を読み取り、それ自身が経験した行動をすっ飛ばして巻き戻して再構築するような感じだ。
と言うのも俺自身よく分かってない。
確かに逆再生されているはずなのに、それが消費したエネルギーが元に戻るわけじゃなく、それ自身が欠けたところなどはどこからとも無く現れる。
そう、いまだよく分かっていない能力だ。
闇の書の巻き戻し→数々の暴走時の形態→巻き戻し完了
とはならないと思う。
「あら、いいわね。」
母さんが賛同する。
だけど…
「だけどね…これで一人だけどうしても助けられない人が居るんだ」
「リインフォースね」
ソラがそう俺の言葉から推察した。
リインフォース?それってどういう事?となのはとフェイトは困惑している。
「え?そのリインフォースさんって闇の書の管制人格なんでしょう?なら」
「母さん…確かにリインフォースは救える。だけど、俺が言っているのはリインフォース・ツヴァイの事なんだ」
「ツヴァイ?」
「あ、それって」
「未来の…」
母さんは分からなかったが、なのはとフェイトには分かったようだ。
「ツヴァイはね、はやてさんがリインフォースを救えなかったために生み出した存在。もしも彼女が救われたなら、彼女が生まれてくる事も無い」
それと、ヴォルケンリッター達の記憶も…おそらく初期化すれば残らない。
いくら転生を繰り返すうちに記憶が磨耗していっているとは言え、記憶は生きた証だ。
俺はそれすらリセットしようとしている…
「………」
皆の沈黙。
「どちらかしか救えないのね?」
「さて、俺はもし管制人格を救わなかったとしても俺達が知っているリインが生まれるとは思わない。未来は不確定なものだからね。それに平行世界の証明が成されてしまった今、さらに顕著だと思う」
未来は可能性の数だけ枝分かれすると身をもって体験してきたからね。
さらに俺達がいる事でなのはやフェイトは管理局に従事する確率は低い。
今度の事ではやてすら関わらなくなるかもしれない…
そうするとあの未来の事件。あれを解決できるだろうか?
はたから見ていてもあの事件を解決したのは機動六課が有った事が大きい。個人で戦闘機人を打ち倒し、スカリエッティを逮捕し、ゆりかごの暴走を止めた。
つまり、なのは達がミッドチルダ…管理局に従事しなければあの結果も違ったものになってしまうのかもしれない。
俺がなのは達に関わってしまったがためにあの未来へと続く道はおそらく途絶えた。
それは俺の罪だろうか?
しかし、これだけは言わせてもらいたい。
自国の事は自国民で何とかしろ、と。
ミッドチルダが聖王のゆり
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