第五十八話
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いつもの事でなのはも居る訳だが…
「ねえ、あーちゃん。はやてちゃんの足の事なんだけど…」
母さんがそう切り出す。
「原因不明らしいのだけど、あーちゃんなら治せるかしら?」
それは…
「あ、そうだね。未来じゃはやてちゃんはしっかり自分の足で歩いてたから治るんだよね?」
「そうなの?なのちゃん。」
「うん」
「なら安心…なのかしら?」
しかしその言葉に俺は肯定の言葉を上げることができない。
「アオ?」
俺の沈黙に気がついたフェイトが何かあったのか?と問うた。
ここは正直に話すしかないかな。
「まだ確証がないから、これから話すことはまったく別の世界の話だと思って聞いて」
この世界のはやての現状を確認したわけじゃないからね。まったく別の可能性もある。
みんなが頷いたのを確認してから話を進める。
「まず母さんに知っていて貰わないといけないのは、はやてが魔導師としての資質を持っているってこと」
「うん?それは分かったけれど、それが関係が有るの?」
「大いにある。未来のはやてが歩けていたのは原因を排除したからだ」
「原因って?」
ソラが俺に問いかけた。
俺も未来のはやてさんから聞いたんだけどねと前置きしてから(もちろん原作知識もある)答える。
「ロストロギア闇の書によるリンカーコアの侵食」
「ロストロギア?」
「闇の書?」
そして少し長くなったが闇の書について説明する。
元は健全な資料本だったこと。
守護騎士であるヴォルケンリッターの面々。
歴代の持ち主の誰かが大幅にプログラムを改編したこと。
それにより、幾度も暴走し、破壊の力を撒き散らしてきた過去があること。
一定期間魔力の蒐集がないと持ち主のリンカーコアを侵食する。
これがはやての足が麻痺している原因であろうこと。
闇の書の破壊もまた意味が無い。
無限再生機能があるため直ぐに復元する。
無理に外部からプログラムにアクセスしようとすると主を取り込んで転生してしまう。
その時ははやての命は助からないだろう。
正直これでは普通は詰んでいる。
「それで?助ける手段は?未来のはやてちゃんはどうやって助かったの?」
「蒐集完了後、主であるはやてが闇の書に干渉。問題である防衛プログラムを実態とともに切り離した。これ自体は無限再生能力があるからそれを管理局の大型艦船に搭載される魔導砲でぶっ飛ばした」
けれど、結局管制人格であるリインフォースは闇の書ごと消滅を願ったために光となって消えたはずだ、と付け加える。
「そう、それじゃあ放って置いても大丈夫なのね?」
「それがそうも行かない」
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