第五十八話
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ならば俺もクロノやリンディさんに相談できるし、彼らなら最大限に便宜を図ってくれるだろう。
それに直接的な実力行使はおそらくシグナム達が一蹴できるだろうしね。
だからと言って俺ははやてに起動しろと催促している訳ではない。
彼女の人生は彼女のものだから。
少し…いや、だいぶ幼い彼女に選択を強いるのは酷いとは思う。けれど、彼女自身が選択しなければならない事だから。
それに後回しにも出来ない。
幸か不幸か、今の彼女はこの世界にすがる物が少ない。今ならばまだ新しい世界でも関係を繋いで行ける。そう思う。
「私は…私の選択は…」
人々が寝静まった深夜。
場所ははやての家へと移動すしている。
「はじめましてやね。私は八神はやていいます。ひらがな三つではやて、や」
夜天の書から現れた守護騎士に対して自己紹介をするはやて。
対面で騎士の礼を取っているヴォルケンリッターの面々。
どうやた無事に起動できたようだ。
彼女が取った選択は、夜天の書の起動だった。
彼女がどう思ってその決断を下したのかは分からないけれど、そう願ったのならば後は俺達がフォローする。
「紫さん達は家に帰ってください。私は彼女達と色々お話しなければなりませんので」
「え?大丈夫なの?多分あなたに危害を加える事は無いと思うのだけど」
「はい、それは私も感じています。皆良い子達みたいです」
「そう?でも朝まで私達が一緒に居てもいいのよ?」
母さんの心配する声にはやてが答える。
「大丈夫だと思います」
「そう。彼女達との相互理解に私たちは邪魔かも知れないわね。明日また来るわ」
「はい」
「あーちゃん、皆帰るわよ」
「いいのかな?」
母さんの言葉に聞き返したなのは。
「大丈夫よ、きっとね」
次の日会いに行くとすっかり打ち解けていたようで何よりだった。
さて、都合の良い事に今日はクロノから連絡が有る日だ。
そう、あのエルグランドの件についての続報である。
エルグランドが俺達…と言うよりなのは達か?…に執着しているようなのでそれを踏まえた上での事だ。
まあ、縁切り鋏で縁を切っている以上俺達の前に現れる事は無い訳だが…
自宅のリビングでクロノからの通信を受ける。
『今良いだろうか』
「ああ、大丈夫だ。それにこっちも君に相談したい事が出来た所だ」
『相談?』
それから言えない部分はぼかしつつ、事の詳細をクロノに伝えて協力して貰えるように頼む。
『どうして君の周りはそんなに騒動が絶えないんだ…』
俺も望んで騒動の渦中に居るわけじゃありません。
だいたい母さんの所為です。
『
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