第五十八話
[2/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
まあ、俺が帰宅するより彼女達のほうが早い訳だし、その分時間もあったし、同姓で同い年という事で話しかけやすかったのだろう。
それに、彼女らは未来ではやてさんに会っている分、親近感がある、か?
と言うか、先ほどの母さんの言葉に「今日は親御さんが出かけてて家に一人」って言ってたか?
うーん、はやてはすでに天涯孤独なはずだが…気を使って嘘をついたか、バタフライエフェクトで両親が顕在か。
さて、どっちかねぇ。
夕ご飯はどうやらすき焼きのようだ。
まあ、うちの場合すき焼きと言うよりすき鍋だけど。
みんなで鍋を囲むにぎやかな夕食。
…いつものごとくなのはがご相伴に預かっている光景ももはや慣れたもの。
きっと隣で桃子さんが泣いている。
「ほら、久遠。厚揚げ」
普通は焼き豆腐なんだろうけれど家では久遠が居るため厚揚げにすることが多い。
「ありがとう、アオ」
ひょいっと鍋から厚揚げを取って更に持ってあげる。
「アルフもどうぞ」
「ありがとうだよ」
フェイトが差し出した器を受け取るアルフ。
「そう言えば今までつっこまへんかったんけど、何で犬と狐が普通にしゃべっとんねん!」
「「「「「「「あ!?」」」」」」」
はやてのつっこみに一同唖然。
その光景がいつものことなのと、自分の家と言うことで誰もが失念していた。
動物は普通しゃべらない。
あー…どうしようかね。
まあ、正直に言うか。それが一番ごまかせる。
「ほんなら、久遠ちゃん達は妖怪やって事?」
大体の所には嘘をつかないで説明する。
嘘は言っていない。ただ、魔法関係を省いただけ。
「そう言う事だ。ついでに人化もできる」
「え?ほんま?」
「本当だ。久遠」
「くぅん」
ポワン
俺の言葉に頷くと一瞬で改造巫女服の金髪幼女の姿へと変わる。
「わっ!ほんまや…かわいい」
下半身の動かないはやてが精一杯手を伸ばし、届かずに表情を曇らせると久遠は自分からはやてに近づいた。
「さらさらや」
久遠の髪を手櫛で梳くはやて。
なでられた久遠はどこかくすぐったそうだが逃げる様子はなかった。
「あ、くーちゃん。後でわたしも梳いてあげる」
「あ、私もやりたい」
なのはとフェイトも立候補。もてもてだ。
しばらくされるがままになっていると、食事を中断していたことに気がついて再開した。
夕食後しばらくすると母さんがはやてをつれてお風呂へと向かった。
入浴の介添えをするためだろう。
着替えの心配も無用だと言う。
母さんがはやての家に一緒に取りに向かったそうだ。
家の風呂はこの間改装して室内風呂
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ