Life8 Is he Lover? NO! Father or Brother
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いと言うジレンマに、士郎は天を仰ぐしかなかった。
−Interlude−
2人の少女たちは夢を見ていた。偶然にもほぼ同じ夢をだ。
2人ともそれぞれがテレビを見ていた。
内容は兄が妹を、父親が娘を撫でたり膝枕で寝かせたりとの家族のふれあいを映した、ありきたりなシーンだった。
しかし、少女たちは夢の中で切実に、こう思ったようだ。
『羨ましい』
―――――と。
−Interlude−
特訓6日目
士郎は、シトリー家本邸からグレモリー家の本邸から20キロほど離れた庭のある一角に来ていた。
ゼノヴィアに二刀流の戦法を教えていたのだが、無駄になりそうなのでやめた。
何故辞めたかは剣の大きさだ。
本来二刀流であれば短刀か、大きくても標準サイズに対して、士郎の投影で創り出す絶世の名剣の原典と違い、ゼノヴィアの使うデュランダルは大剣で、アザゼルに言われた新たな剣とはミカエルから一誠が受け取ったアスカロンなのだが、あれももた大剣なのだ。
器用な者であれば、大剣の二刀流でもイケるかもしれないが生憎ゼノヴィアは不器用な方だ。
使えるレベルになっても数年先だろう。
なので今は、アスカロンとデュランダルを交互に使いながらの模擬戦闘をしている。
「ハァッ!」
ゼノヴィアの大振りなれど、振り下ろす速度を上げたアスカロンの一撃を、往なしてそのまま顔目掛けて切りつける。
されど、それを辛うじて避ける。
しかし、無理して躱したので、体勢が崩れた所を莫耶の柄をアスカロンの柄に力強く振る上げる様に当てられて、アスカロンを無理矢理手放されてしまう。
だが、その失策に嘆くことをせずに、バク転をしながら距離を取り、虚空へ掌を上げる。
「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、聖母マリア。我が耳に声を傾けてくれ!」
ゼノヴィアの詠唱後、空間が歪むと同時に亜空間に仕舞われていたデュランダルがその姿を現す。
そうしてアスカロンの代わり、デュランダルを新たに手を取ろうとした瞬間に、干将莫邪の投擲によりぶつかり、明後日の方向に飛んでいく。
「あーー!?」
頼みの綱のデュランダルを吹っ飛ばされたことには、ゼノヴィアも流石にショックを隠せずに驚きの声を上げる。
しかし、その驚いている時間が致命傷になった。
「チェックだ」
ゼノヴィアの背後から、先に彼女の手から強引に外したアスカロンを、士郎は斬り傷が付かない様に首筋に当てる様に見える位置まで近づけた。
「何か言う事は?」
「・・・・・・降参です」
ゼノヴィアの素直な敗北宣言に、士郎はアスカロンを退かす。
「これで今日は18敗目だが、
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