Life8 Is he Lover? NO! Father or Brother
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「何ですか?会長!!」
「話が進みません。退いていなさい」
ガッーーーーーーーン!!
ただ努力はしても届くとは限らないわけだが。
ソーナの命令に、肩をしょげさせて退く元士郎。
それを眼で追いはするものの、今の会話について何も言わない士郎。追求したら、何かしらの墓穴を掘りそうで、恐れているのだろう。
「士郎君」
「ん?」
「先ほどは失礼しました。確かに、少々浮ついていた発言でした」
「いや、自覚があるなら構わない。それよりも、早く言って欲しい。如何してソーナの眷属全員いるんだ?」
士郎に促されるソーナは、まず、軽く咳払いをする。
「では直截に。士郎君の修得している戦闘技能の幾つかを、私たちにご教授願いたいのです」
「別にそれは構わないが、ただ一つだけ聞きたい事がある」
「何でしょう?」
「如何して何人か、得物を持ってるんだ?」
約束の時間に来た時から、ソーナの眷属達は何故か得物を携えて、或いは剣呑な空気を纏ってもいた。
「まずご教授願う前に、士郎君の強さを私たち自身で実感しておきたいのです」
「何の意味があるんだ?」
「私たちは純血や転生の違いあれ、悪魔です。そんな私たちを指導するのが人間ならと、相応の実力が問われると思います」
「頼んでる側の割りには、随分上から目線だな?」
客観的にも上から目線に思えるソーナの発言に、士郎は訝しみながら眉を顰める。
「そうですね。自覚はしています。ただ、シトリー家の次期当主として体面上、確かな理由も無く、頭を下げるわけにもいかないのが実情なのです」
「だからシトリー家の本邸の目の前かつ、周りに居るギャラリーたちの前で証明しろと?」
士郎が評したギャラリーとは、シトリー家に使える給仕に執事たちだった。
「行きます!」
士郎の返事も聞かずに勝手に開戦宣言をするソーナ。
それに続いて周りの眷属たちも士郎に向かって行く。
此処に、士郎1人対ソーナ・シトリー及びソーナ・シトリー眷属全員との戦いの火ぶたが、切られた。
−Interlude−
現在ソーナたちは、士郎に戦闘技能を1人ずつ、説明を受けていた。
本邸前に集まっていた給仕と執事たちは、既に解散して自分たちの仕事に戻っていた。
因みに、開戦してから今は1分後である。
「如何してそんなに不機嫌そうなんだよ?」
「不機嫌ではありませんが?」
「嘘つけ!ぶすっとした奴が言う事じゃないな」
士郎の指摘にソーナは、普段と変わらぬ表情で返事をするが、それを嘘と言う。
「何時もと変わりありませんが?」
「何言ってるんだ?全然いつもと違うだろ!眉が両方とも僅かに吊り上がってるし
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