暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life8 Is he Lover? NO! Father or Brother
[13/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
事を言いながら、投影で枕を創り出した。
 ソーナと椿姫の件んで、如何して枕を投影で創り出さなかったのかと考えなおした結果だったが、そんな事は今野暮でしかなかった。

 「膝枕・・・・・・駄目ですか?」
 「え?あ、ああ、まぁ、それで良いんなら俺はいいけど・・・」

 流石に涙目になってきた小猫の反応を見た士郎は、家訓の『女性を泣かせるな』が住み込まれている結果も響いたのか、素で怯む。

 「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えまして――――」
 「小猫さん。私もご一緒させてもらえませんか?」
 「はい?」
 「ん?」

 士郎に、ごり押しでの膝枕権を勝ち取った小猫が、早速右膝に頭をのせようとしたら、朱乃からの思わぬ頼み事をされて驚く。

 「ご一緒って、朱乃もか?」
 「あら?小猫さんは良くて私はいけないのですか?」
 「そんな事は無いが、本当にいいのか?小猫もだが、俺の膝枕なんて到底気持ちいとは思えないんだがな・・・?」
 「構いませんわ」

 そこまで言うならと大人しく了承する士郎に対して、朱乃も直に近づき、小猫とは逆側の左膝に頭を乗せる。それを見た小猫は、慌てて自分も士郎の右膝に頭を乗せる。

 「満足か?」
 「・・・・・・できたら撫でて貰えませんか?」
 「私もお願いしますわ。士郎君・・・」

 相変わらず不可思議な表情を作るが、2人の頼みに士郎は素直に頭を撫でる。
 そんなシチュエーションに、2人の顔は自然と緩んだのだった。


 −Interlude−


 リアスは、可愛い下僕の1人である小猫の様子を見に来ていた。
 かれこれ15分前から、室内の様子を覗く形で。

 (2人とも気持ちよさそう・・・。狡いわ!士郎の膝枕を、初めてして貰えたのは私だったのにぃぃ!)

 小猫と朱乃の緩み切った表情を見て、リアスはひたすら嫉妬していた。
 リアスは幼い頃、嫌な事がある度に藤村邸に家に駆けこんで、膝枕などで癒してもらっていたのだ。
 そんな事情もあってか、リアスの初恋は士郎ではあるが、今ではイッセーが居るので士郎を異性としての好意からの嫉妬では無く、お嬢様じみた我儘な独占欲の様なモノだろう。
 こうして、今も直嫉妬に駆られるリアスだが、本来の目的である小猫の様子見は頭の中から消え失せていた。


 −Interlude−


 士郎は今困惑の中にあった。

 (俺は、それ相応に鍛えてるから膝なんて決して気持ちよくないだろうに、如何して皆俺の膝枕で寝たがるんだ?)

 とはいうモノの、彼女らの頭も膝の上に乗せて撫で続けていた。リアスとアーシア頭をだが。
 何故2人とも変わっているかと言えば、朱乃と小猫に頼まれてから30分ほどで2人とも満足したのか、朱乃は頬を少し
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ