第4章
停止教室のヴァンパイア
第93話 行動、開始です!
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ぶ程だった。
ドドドドドドッ!
二人がこの辺から離れたのを見計らって、魔術師達が一斉に攻撃を仕掛けてきた!
幸い、トップ達が張った結界が防いでくれてはいるが、これだけの物量だと破られるのも時間の問題か…。
「多勢に無勢ですね。消耗戦に持ち込まれるのは避けなければ…」
「今、グレイフィアがゲートの解析を行っています」
「それまで時間を稼がなきゃってこと?」
「なら、俺達が敵の攻撃を防ぎます!」
俺の言葉と同時に木場、ゼノヴィア、イリナ、ユウナ、ライニー、アルミヤさんがそれぞれの得物を手にする。
「君達が?」
「当然です!」
「はなっから、じっとしているつもりはありません!」
「ご安心ください、ミカエル様!」
「元より、警護する者としてこの場にいる身」
「僕達にお任せください、魔王様!」
「この聖剣デュランダルの名に掛けて!」
俺達の決意を目にし、サーゼクス・ルシファー、セラフォルー・レヴィアタン、大天使ミカエルは互いに目配せして頷く。
「君達に任せる」
「頼みます」
「お願いね」
トップ達の言葉を聞くと同時に俺は洋服交換指輪(ドレス・チェンジ・リング)で戦闘服に着替え、武装指輪(アーム・リング)から一本の刀、マジックスラッシャーを取り出す。
「んじゃ、私も自分のお仕事をしますかね」
そう言った姉貴は洋服交換指輪(ドレス・チェンジ・リング)で戦闘服に着替えながら髪を手早く紐で副部長がしている様なポニーテールに括る。
「ちょっと引っ掻き回したげるから、その隙に仕掛けちゃいな」
言うや否や、姉貴が指を鳴らした瞬間、地面から大量の水流が発生し、枝分かれしながら魔術師達へと一斉に襲い掛かった!
『ッ!』
魔術師達はすぐさま防御障壁を展開するが、水流は意志があるかの様に障壁を避け、魔術師達の頭部に直撃し、水はそのまま球体を形作り、魔術師達の頭部を完全に覆ってしまう。
それによって、呼吸ができなくなった魔術師達が慌てふためく。
「ホラホラ、ボサッとしてないで、行動開始!」
姉貴は既に学園の林の方に向かって駆け出していた。
行動が早いな。
俺達は向かい合って頷き合うと、姉貴の奇襲で混乱している魔術師達に仕掛けるのだった。
グギッ!
首から小気味の良い音が鳴って、男が一人倒れた。
「さて、さっきのも含め、これで七人」
そう言いながら私は右手を銃の形にして、二時の方向に向ける。
指先には小さい水の塊ができていた。
「バンッ」
その瞬間、指先から水の塊が撃ち出される。
「命中。これで八人」
それにしても、まだまだいるなぁ。
予め、学園の敷地の隅々に地面を通じて水を行き渡らせた私の水のレーダーで確認できる範囲だと、十人はいるな。
冬夜達から逃れられるは精々、十人ぐらいだと思ったんだけど…。
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