大切なもののために・・・
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のではなく、貸すということで決着した。
俺はその後聖十を辞退した。水の滅竜魔法を完璧に修得するため、聖十の集まりなんかに時間をとってる暇はなかったのだ。
そしてハデスに挑んだ・・・だが、結果は同じだった。俺はその後、魔水晶を返す約束を破り、現在までこの魔水晶を所有している・・・
シリルside
「そして俺はお前の存在を知った時、お前から魔法を奪い、第三世代になれればハデスに勝てる可能性がある。だから俺はお前と戦っている」
そういったカミューニの目は真剣だった。この人にも守りたい人がいて、それのために戦っているのだと俺はこの時わかった。
「さぁ・・・お話はもういいだろ。ギルダーツもブルーノートを倒し終えたようだし、俺たちもけりをつけようぜ」
カミューニは腕に水を纏う。この人がメルディって人を守りたいのはいたいほどわかる。だけど、俺だってウェンディを守るために、お前を倒さなければならないんだ!!
「お前がその子にどれだけ強い想いを抱いているかはわかったよ。だけど、俺にだって負けられない理由がある!!」
あれをするか・・・ドラゴンフォースが解けてしまった以上、あいつに勝つにはこれしかない。
「モード水天竜!!」
俺は体に風を纏う。それを見たカミューニはなぜか首を振る。
「やめておけよ。お前についてのデータは俺は全て持っている。お前のそれは、魔力の消耗が激しすぎて攻撃魔法を使うとすぐに魔力がなくなることは知っているぞ」
そう、カミューニの言った通りだ。俺が今までいかなる勝負であっても水天竜モードで戦闘をしてこなかったのはそれが理由・・・だけど、お前に勝つにはこれしかない!!
「魔力なんて気合いでなんとかしてやるぜ!!水天竜の・・・」
「水竜の・・・」
「「咆哮!!」」
俺とカミューニのブレスがぶつかり合う。互いの力は互角か?こっちは水天竜モードを使ってるのに、なんて奴なんだ!!
ドカーン
二人の魔法は均衡していたため、爆発する。
「水竜の・・・」
カミューニはすかさず腕に水を纏う。俺も同様に水と風を腕に纏う。
「水天竜の・・・」
「「鉄拳!!」」
互いの拳がぶつかる。すると、
「なっ!?」
「うおおおおお!!」
俺の方が打ち勝ち、カミューニは後方へと飛んでく。
「バカな!!俺が力負けだと!?こうなったらこれで・・・」
カミューニは両手を高々と空にかざす。滅竜奥義か?ならばこっちも・・・
「「滅竜奥義!!」」
二人の声が重なりあう。俺は腕に水と風を纏い、カミューニは両手で巨大な水の球
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