大切なもののために・・・
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、ハデスに攻撃を仕掛けた。だが、返り討ちにあってしまった・・・俺の力じゃ、ハデスを倒すことはできなかったんだ・・・
てっきり俺は殺されるのだと思った。そしたら・・・
「お前・・・我がギルドに入らないか?」
ハデスはいきなりそういった。俺は頭がおかしいのかと思った。なぜ自分に恨みを持ち、殺意を抱いている者を仲間に誘うのか・・・理解ができなかった。俺がそれを聞くとハデスは飄々とした顔でこういった。
「うぬは“一なる魔法”に近づける。それに、私が一なる魔法にたどり着くために、必要不可欠な存在となるであろう」
一なる魔法・・・それが何なのか、俺は興味すら持たなかった、こいつの近くにいれば、いつだって仇を討ち、メルディを解放するチャンスはいくらでも生まれる・・・だから俺は仲間になった。
それから何度も勝負を挑んだが、俺は一度もハデスに勝てなかった・・・
俺は悪魔の心臓に入ってからもしばらくは聖十に名を残していた。ある日、聖十の集まりがあるということで俺は評議院に向かった。そこで、ある女に出会った。
「あなたがハデスを殺そうとしてる人?」
その女は俺と同じ聖十大魔導の一人だった・・・その容貌はひどく幼いように思えた。それもそのはず、その女は俺よりも3つも年下だったのだ。
「そうだが、それが?」
「ふふ〜ん。そんなあなたに朗報です」
女は俺にない胸を押し付けてくる。何がしたいのか俺にはさっぱりわからない。
「悪魔の心臓の七眷属と言われる人たちは失われた魔法を使って知ってるよね?」
「ああ」
「失われた魔法はすごい強力なの。だからグリモアのマスターはその魔法を使わせている。つまりね・・・あなたも失われた魔法を身につければ、ハデスに勝てるかもしれないのよ!!」
失われた魔法・・・古に忘れ去られた魔法たち、凄まじい威力と効果があるにも関わらず、現代では使う者はほとんどいない。その理由は、強力な副作用があるため。
女の言う通り、失われた魔法があればハデスに勝てるかもしれない・・・だが、俺にはそれを手に入れる手段がない。それを女に伝えると、女はニッコリ微笑んだ。
「最近ね、この近くに水竜を探している男の人がいるのよ。その人が水の滅竜魔法を使えるようにする魔水晶を持ってるんだって!!」
俺はそれを聞いた時、すぐにその場から駆け出した。その男はすぐに会うことができた。
俺はその魔水晶をくれないか交渉したが、男は首を縦に振らない。だから俺は包み隠さず俺がやろうとしていることを話した。そしたら、その男はその魔水晶をくれる
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