大切なもののために・・・
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の攻撃を受ける前に波動波で吹き飛ばす。
「さっきの女を探さねぇと・・・」
メルディに危害を加えられたら厄介だ。俺は一度メルディの元に戻ろうとした。
「待て」
「!!」
戻ろうとした俺に、背後から声をかけてくる奴がいる。振り返ると、そこには長い髭をはやした白髪のおっさんがいた。
「ザンクロウ、ヒカル」
「はい・・・」
「ウーウェ・・・」
俺がさっき倒した奴らが目を覚ましたようだ。ったく、めんどくせぇなぁ・・・
「お前たちはウルティアを探してこい。こいつは私が相手をしよう」
「わかりました」
「はいッス!!」
二人の男はそういってどこかへ走り出す。
「待て!!」
「敵に背を向けるとは、大した度胸だな」
俺は二人を追いかけようとしたが、いつのまにか真後ろに来ていたじじぃに蹴り飛ばされる。
「ぐはっ!!」
俺は近くの建物まで一直線に飛んでいった。
「な・・・なんつうパワーだ・・・」
「うぬは良い目をしている」
俺の目の前にじじぃが立ち、そう言う。
「特別じゃ。貴様だけは生かしておいてやる」
じじぃはそう言うと、その場から歩き去る。
「待ちやがれ!!」
「もっと強くなってから挑んでこい。待っておるぞ」
男はそう言い、何やら巨大な戦艦に乗り込む。それに、さっきの二人の男と女も乗る。その手には、遠目ではよくわからないが、小さな人のようなものを持っていた。
それがメルディだというのを知ったのは、しばらくしてからのことだった・・・
それからしばらくし、今から2年ほど前・・・俺は意地と憎しみで修行を行い、聖十大魔導の称号を手に入れた。それにはある理由がある。それは・・・
「ウルティアさん・・・ですね?」
「?」
俺は評議院の最高幹部の一人、ウルティア・ミルコビッチに声をかける。振り返ったウルティアは、俺を見て驚いた顔をする。
「あなたは・・・」
「俺の名はカミューニ。お前ら悪魔の心臓が滅ぼした町の生き残りさ」
俺が聖十になんとかして入った理由、それは・・・ウルティアを通じ、俺たちの町を破壊したギルド、悪魔の心臓のマスター、ハデスを殺すためだった。
「あら、私に何のようかしら?」
「実はよぉ・・・」
俺はこの時ウソをついた。お前らのギルドに入りたい。だから俺をマスターに紹介してくれないかと伝えた。ハデスの目の前にさえいければ、不意をついて殺害することも可能。そして、メルディを助け出す。
作戦はうまくいった。俺は悪魔の心臓の一員になるフリをしてハデスの目の前まで到達し
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