大切なもののために・・・
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った!!」
辺りをキョロキョロと見回し俺を探しているようだ。今見つかるとマジでやばい!!
カミューニは木の影までしっかりと確認し、俺のことを探している。俺は懸命に息を殺し、身を隠す。
「どこにいやがんだ?まぁいい。時間はたっぷりあるからよぉ」
時間はたっぷりある?もしかして、俺の魔力がないからか?回復するかもしれないだろ?
とも思ったが、回復するどころかますます力が抜けている気がする・・・どうしてだ!?
「しょうがねぇ・・・目を使って探すか・・・」
カミューニはそういって左目を大きく開く。あの左目が水色になった途端滅竜魔法を使えるようになったってことは・・・まさか目に滅竜魔法をつかえるようにする魔水晶を入れてるのか!?
だけど・・・いくらドラゴンの五感がすごくても、さすがに影に隠れてる人影までは見えないはず・・・
「そこか」
「!!」
カミューニの足音が次第に俺に近づいてくる。え?なんでバレた!?
俺はとにかく静かにして気づかれないように・・・
「無駄だぜ!いくら身を小さくして隠れても、俺にはお前の場所が分かっているんだからなぁ」
どんとん近づいてくる足音、そして・・・
「みーつけた!!」
「ウソ!?」
俺の目の前にカミューニが現れた。
「なんで・・・」
「いくら滅竜魔導士でも、木に隠れてる人間を見つけることはできないってか?」
俺はカミューニの言葉にうなずく。カミューニは水色に染まっている左目を指さす。
「この魔水晶は目だけに能力を集中させているらしい。だから他の五感はあまりよくならないが、視覚だけは他の滅竜魔導士よりも優れているってわけだぁ」
「らしい?」
俺はカミューニの言った単語に引っ掛かる。らしいってどういうことだ?
「この魔水晶を俺にくれた奴が教えてくれたんだ」
カミューニはそう言い、俺の首を掴み持ち上げる。
「がっ・・・」
次第にカミューニは手に力を入れていき、俺は苦しくなってくる。
「さんざん時間をかけさせやがって。ったく、苦しみながら死んでいけ」
「ぐっ・・・」
俺はカミューニの手を懸命に剥がそうとするが、力が入らないため全く意味がない。
くそっ・・・どうすれば・・・
俺が何か作戦を考えていると、
パァァァッ
突然倒れたはずの天狼樹が光りを放つ。すると、俺の体に力が戻ってきた。
俺の首を絞めるカミューニの腕を力ずくで引き離す。
「っお!!」
「ちっ」
俺はカミューニから解放されるとすぐに距離を取る。
「水竜の・・・」
「水竜の・・・」
俺は口に魔力をため、カミュー
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