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◇いのり
私たちグレモリー眷属はフロアに集まって開始時刻を待っていた。
全体的に程よいテンションになっていると思っていると、店内アナウンスが流れた。
『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は三時間の短期決戦形式を採用しております。それでは、ゲームスタートです』
審判役であるグレイフィアさんの言葉を聞き終えたリアスさんは椅子から立ち上がって、戦意に満ちた表情でいう。
「さあーー待たせたわね、私のかわいい下僕悪魔たち!この戦い、勝ちにいくわよッ!」
『はいッ!』
リアスさんの言葉に、私たちは気合が入った返事をして頷いていた。
「ゼノヴィア、祭さん、行くよ」
「ああ。気を引き締めて行こう」
「はいっ!」
先に動いたのは木場とゼノヴィア、そして祭。祭たちは立体駐車場から敵の本陣に向かう。
さあ、次は私たちが出発する番だ。
「小猫ちゃん、行くよ?」
「はい」
私と小猫ちゃんはフロアから出た。
「いのりさん、頑張ってください!」
後衛のアーシアからの声援に私は頷きで答える。
私と小猫ちゃんはデパート内から進行する。トラップの発見は幻覚に任してある。索敵は小猫ちゃんの猫又モードと私の感覚で探しているから問題ない。
「二人、動いてますね。このまま進めば五分以内に鉢合わせます」
「わかった。戦闘態勢……」
私は赤龍帝の双銃≠出現させる。
「ーーッ。先輩っ、上です!」
小猫ちゃんが驚いたような声を出した。反射的に上を見上げると、天井へ一直線に伸びる……ラインがあった!そのラインをターザンみたいな使い方で天井から降りてきたのはーー。
「ーー発見!まずは、一撃くらいやがれッ!」
匙と……匙の背中に、もう一人の『兵士』の子が居た。匙はいくつか魔力の塊ーー魔弾を打ち出して、膝蹴りの体勢のままで私に攻撃を仕掛けてきた!
「舐めてるの?」
私は赤龍帝の双銃≠連射して魔弾を相殺しラインを切断した。
ラインを切られた匙たちは私に攻撃を与える前に地面に落下してきた。
「やっぱりいのりさんには不意打ちは効かないか……」
匙は悔しがってる……でも、今のグレモリー眷属には聞かないと思うよ?
「みんなの為にまずはあなた…」
「って、目がマジ過ぎるぞ……。つーか、何でお前ら無傷なんだよ。作戦時間内にトラップを仕掛けたんだが……」
「そんなのあった?」
実際、トラップはあったにはあった全部幻覚が見つけてくれたから全て回避できた。
「そろそろ、始めよう?」
赤き龍と黒き龍の戦いが始まる
続く
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