お手入れ
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パジャマパーティとかしたら楽しそうだよね。
「髪をまとめるのは簡単だけどそれだけでいいのか?」
「お風呂上がりからが本番なのよ、裏子」
「あー‥‥長いと髪を拭くのって大変だもんなぁ」
「そこはほら、タオルが活躍してくれたおかげで、ずいぶん楽だよ」
「なるほど!いいなタオル!お役立ちじゃん!」
「でしょ?だ・か・ら、残った水分を頭皮から順番にしっかり拭き取っていくの」
「やっぱ大変じゃん‥‥」
ぐったりする裏子をなだめすかせて、なんとかタオルドライの大切さを聞いてもらう。
だって、濡れたままベッドになんか入ったら、翌朝寝癖はずごいことになるし、
髪だっておふとんで擦れて痛んじゃうんだもん!最大の山場なんだから!
「最後に髪が乾いたら、ちゃんとしたブラシでブラッシングして終わりだよ」
「ちゃんとしたってなんだ?普通のブラシだろ」
「わたしはつげの櫛を使ってる。朝に髪がまとまらない時には椿油を使ってもいいんだよ。
動物の毛を使ったブラシもいいんだけど、お手入れが大変なの」
「天然物の素材で出来たやつでってことか?」
「うん。プラスチックとかだと安いけど、劣化は早いし、髪に使う油もなじまないしね」
今使ってるのはおばあちゃんが元気だった時にくれたものだから、
もう何十年も使ってることになるけど、全然現役だし、細工も可愛いんだよね。
「女の子はいろいろ大変やなぁ」
「それ以前に、オーナーには毛がないよね」
「うっさいわ!」
「ま、ハゲには関係ないことだよな」
「ハゲやない!ハゲちゃうねんで!ぶぇ〜〜〜〜〜ん!」
泣いてるんごーを放っておいて、裏子と「今度パジャマパーティしようよ」なんて
女の子2人で楽しい相談をするのだった。
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