第5章 極寒の雪原の中で 〜指揮官としての初陣〜
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ジェフリーズ軍曹が遠隔操作モードにして機体を上空に返した。
ここからが本番だ。
「着地した小隊から周囲の警戒と掃討を行え!」
まずは、橋頭堡の確保である。
ここに楔を打ち込んでおけばここを基地攻略の入り口にすることができる。
周囲では第2,3小隊が警戒行動に入っていた。
私はリンツ中尉に
「こちら第3中隊ポイント3−5格納庫に橋頭保を確保!
これより突入します!」
と報告したところ
「シュナイダー少尉!
ご苦労。
これからが本番だ!冷静にな!」
と、いつもの激励が飛んできた。
「はっ!了解しました!」
私は
「突入許可が下りた!
ただ今から突入する!
第1小隊はポイントAから、第2小隊はポイントDから、機関銃小隊はポイントKより侵入。
第3小隊は敵の第1要撃管制室および、西方射撃統制指令室を制圧し降下部隊本部の誘導に当たれ!」
今考えうる限りで「敵の基地総司令部」いわゆる「ポイント3−3」への一番有効な攻撃ルートを選ばなくてはいけなかったが、
敵の基地駐屯第44空戦飛行隊のワルキューレと基地西方地区の地対空陣地により味方の降下輸送部隊に被害が及んでいたため、独断ではあるが要撃管制室と射撃統制室を制圧することでこれに対処しようと思った。
本来なら未知数の敵の基地守備隊に多正面作戦(できれば最低でも4正面包囲作戦)を取りたかったのだが現状では管制室制圧を第1目標とするべきであろう。
そして
「第1小隊行くぞ!」
と言って私はトマホークを握って進入ポイントAから侵入した。
こうして宇宙歴791年 9月20日 私の「指揮官としての」戦い:「βV衛星攻略戦」の幕は切って落とされた。
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