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BloodTeaHOUSE
魔女の集会
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して(?)売りつけるくらいで、
お客様に出すものは基本的に裏子が作ってる(それもどうかと思うけど)

飛白は器用だからこうやってお姉さんの相手をしてても、
ちゃんと私にはハチミツ入りのホットミルクを出してくれる。
んごー1人でどうやってお店してたんだろう? ・・・想像できない。

「もう店たたもうかちゅうことを考え出した頃に裏子が店員になることになって、
 なんでか飛白も戻ってきたから、なんとかやってこれたっちゅうわけや」
「そういうのって縁っていうんだっけ?よかったね、ちゃんと働く店員さんが来て」

えにし、ナニカとナニカが繋がるためにある不思議な糸みたいなもの。
私も多分それがあったからここにいられるんじゃないかな。

「ちゃんと働く……嬢ちゃんは心広いな!」
いや、その間はナニよ。よく働いてるじゃないの、今日なんか特に。

「そこで心の広さが出てくるのはなんでだよ!」
ほらやっぱり裏子が怒った。

「まったくだよ」
「お前は仕事してないだろ!」

裏子は飛白にサボるな!とか仕事しろ!とかよく言うけど、
そんなにしてないのかな?割といろいろ作ってくれたりしてると思うんだけどな。

「嬢ちゃんのオーダーくらいしかまともな仕事してへんからな」
「ほかのお客さんの相手もしてるじゃない。ホラ」

魔女のお姉さんにちゃんとお酒出してるし。まぁ、飛白もお酒飲んでるみたいだけど……
えっと、お客様とのお付き合い、だよね?

「一応あれでも飛白はバーテンダーなんだぞ?」
「お酒を出してくれる人でしょ?」
「間違ってないんやけどちょっとちゃうで」
「ちがうの?」
「あれだけ酒が揃ってるのに、基本的にアイツは同じ酒しか出さないからな」
「作りたいものしか作らへんしな」

まぁ、気まぐれでメニュー決めるっていうのは飛白らしいと思うんだけど。
おいしいんだからいいんじゃないのかな?

「僕のおすすめは気に入らないかい?」
「いややわぁ、飛白の出すもん うちが気に入らへんわけないやないの」
「そだよね。飛白が出してくれてるのって、なんでもすごく美味しいもん」
「それは光栄だね」

そう笑う飛白に笑い返す。ロシアンルーレットみたいな裏子の料理よりも安心だし、
見た目もおいしそうだし実際食べたら何でもすっごくおいしいもんね。

「ん〜もぅ!うちの相手はそないに退屈なん〜?」
「もちろん君も魅力的だよ」
「ほんまぁ?うちん話ちゃんと聞いてくれてんのぉ〜?」
「もちろんさ、ちゃんと聞いてるよ」

お姉さんは、お酒の相手してぇなぁと、飛白の腕を引っ張る。
ちょっとでもほかの人に飛白の気がそれるのが、気に入らないみたい。
お、お仕事だし、しょうがない、よね……

「あのお姉さ
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