マブラヴ
1017話
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よりも先に進んでるんだから、その辺を考えれば戦力の事はそれ程心配しなくてもよさそうだけどな」
「そんな……確かに他の国よりも劣っているというつもりはありませんが、その技術を一般の機体に反映させるにはまだまだ時間が必要です。崇継さんの協力している飛鳥計画でも、まだ試作機段階ですし」
……そう言えば、長いな。
この重慶ハイヴを攻略した時にもそれなりに活躍したとは聞いているし、崇継本人からも完成まで時間が掛かっている理由については聞いている。
EF-2000のようにシャドウミラーを始めとした技術の上澄みだけを掬って適用させるのではなく、その深いところまで技術を得ている為だと。
まぁ、ストライクダガーを研究しているんだから、それで得られる技術はシャドウミラーじゃなくてSEED世界の……それも大西洋連邦の技術なんだろうが。
ただ、ストライクの量産型の簡易型でもあるストライクダガーと言えども、この世界の技術レベルからすればかなりの先端技術だ。それこそ、下手をすれば技術的に解析出来ない程に。
そう考えると、寧ろその辺は頑張っていると言った方がいいのかもしれないな。
「防衛施設に関しては分かった。じゃあ、生活環境の方はどうなっている? そっちも重要だろ?」
「ええ。ですが、やはり最重要なのは防衛施設の方ですから、どうしても二の次になってしまっているようです」
「……生活環境を整えた方が、兵士や工事をしている者達にしても気持ちよく仕事が出来て、結果的に作業効率が上がりそうな気がするんだけどな」
「そうですね。私もそう思います。ですが、上の者にはその辺を理解していない者も多くて」
ここで出てくるのが、また城内省だったりするのか?
ぶっちゃけ、話を聞いている限りだと日本の邪魔をしているようにしか思えない。まぁ、自分の能力に自信がなくて、家柄とか血筋とかに縋るようになった奴が害悪になるってのは、どこの世界でも変わらない出来事なんだろう。
「そっちも色々と大変そうだな」
思わず同情の声を漏らすが、それに返ってきたのは予想外なことに苦笑だった。
てっきり恭子の性格なら問題はないという言葉が返ってくると思っていただけに、恭子がどれだけ苦労しているのかを察する事が出来る。
五摂家という立場にあっても……いや、寧ろそのような立場だからこそ、迂闊に手出しが出来ないのだろう。
今の日本は、色々な意味で制度的に硬直しているのだから。
寧ろ、首相の榊や崇継といった面々はよくもこの硬直した日本の舵取りを成功させていると、感心の溜息を漏らす事もある。
「ま、何かあったら言ってこい。愚痴くらいは聞いてやるよ」
「……いいんですか? レモンさん達のような恋人が大勢いるのに、私にそんな事を言っても」
「別に口説いてる
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