マブラヴ
1017話
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ょうし」
「あまり買い被られても困るんだが」
そんな風に肩を竦めて重慶ハイヴ跡地――基地と呼ぶ程にはまだ設備が整っていない――を歩きながら、言葉を交わす。
現在はまだオペレーション・ルシファーからそれ程時間が経っていない事もあり、目につく場所のBETAの死骸を何とか排除できたところだったりする。
BETAの死骸の悪臭を考えれば、どうしてもドリフト内部にそのままって訳にはいかないよな。地下にあるという関係上、風で臭いをを薄れさせるという事も出来ないし。
寧ろ、その悪臭を辿ってBETAの死骸のある場所を発見して駆除してるんだろうが……さて、フェイズ3の半径4km、深さ700mのハイヴ内にあるBETAの死骸を全て見つけるにはどれくらい掛かるんだろうな。
日本には頑張って欲しいところだ。そのBETAの死骸は俺達シャドウミラーの資源になるのだから。
「基地化の作業は、具体的にどのくらい進んでいるんだ? ああ、勿論聞いてもいい情報ならだが」
「アクセルさんなら問題ありませんよ。そうですね……大体20%といったところですか」
「……なるほど」
微妙だな。それが俺の純粋な感想だった。
いやまぁ、この広さのハイヴを基本的には日本だけで基地化の作業をしているんだから、そこまで捗っていなくてもしょうがないのか。
国連軍の方もある程度の協力はしてるんだろうが……
それに、オペレーション・ルシファーが終わってからはまだそれ程経っている訳ではない、か。
自分に言い聞かせるように呟き、改めて周囲を見回す。
いたる所で重機が動いて土や砂を運び、あるいはBETAの死骸を運ぶ。
これだけ忙しいのは、嬉しい悲鳴という奴だろう。
日本は外国から来た難民がいる訳ではないが、その分人手が足りないとかもありそうだよな。
建設会社とかは大儲けしてそうではある。
「最優先はやっぱりBETAが攻めてきた時に使う防衛戦力を重要視しているらしいですね。格納庫は真っ先に整備されたとか」
「だろうな。戦術機は色々とデリケートな機械だから、その辺を軽く考えて野ざらしとかにしていれば、いざという時に機体が動かないとかもありそうだよな」
元々、この時代にあるのが不思議な程のオーバースペックの機体なのだ。当然何らかの機能とかが色々と犠牲になっており、PTとかに比べると整備性とかも含めて劣っているところが多い。
だからこそ、より進んだ世界の兵器でもあるリニアガン・タンクやガン・ルゥを積極的に採用しているのだろうが。
まぁ、その辺に関してはオーストラリア、日本、アメリカ、中東連合軍、アフリカ連合軍、イギリスのようにMSを研究、解析しているところもあるから、いずれ解決しそうではあるが。
「日本はMSの解析でも1歩も2歩も他の国
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