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転生とらぶる
マブラヴ
1017話
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に葬式は寺だったり……その、いい意味でも悪い意味でも宗教的な自由さというのは、日本ならではだろう。
 マブラヴ世界の日本に関しても、同様だったらしい。
 いや、この世界の場合は俺の知っている日本と比べると西洋の文化が入っているのはもっと少ない。クリスマスを知らない者まですらいるんだし。
 この辺は第2次世界大戦で無条件降伏ではなかった影響だと思われる。
 そんな中で、キリスト教から派生した恭順派がどう頑張ろうと、日本でその勢力を伸ばす事は難しい。
 それだけではない。ただでさえここ暫くはBETAに対して連戦連勝といった感じなのを思えば、自殺願望でもない限りは恭順派に与する者はいないだろう。

「そういう意味では、恭順派に忍び込まれる危険性が一番少ないのは、日本なんだろうな」
「そうですね。ただ、国連軍がいるので……」

 そっちがあったか。確かに国連軍が少なからず駐留する以上、その中に恭順派が混じっている可能性は否定出来ない。ただ、それでも数が限られている分だけ対処は可能だろう。

「その件に関してはもう少し注意するようにとしか言えないな。特にアンバール基地での奴等は、通信を傍受される事を警戒して伝令とかのアナログ的な手法を使っていた。これに関しての対処は、単純なだけに難しいからな」

 まさか人が集まっている場所全てに手の者を派遣する訳にもいかないだろう。
 更に言えば、伝令での連絡である以上は2人か3人程度で話している可能性が強い。それを思えば、対処するのは非常に難しい。
 俺に思いつく対処法は、取りあえず何人かでもいいから恭順派を捕らえて自白させ、そこから芋づる式に捕らえていくという、ごく普通のものだけだ。
 ただ、伝令である以上は必ず相手と接触をする必要がある訳で、そこから辿っていくというのは通信でやり取りしているのを傍受するよりは簡単かもしれないな。

「ええ、その辺の情報は聞いています。色々と厄介な真似をするようですね」

 憂鬱そうな表情を浮かべる恭子。
 ようやくBETAに対して対処出来るようになってきたというのに、人間からそれを邪魔するような者が活発に動き出したんだ。その気持ちは分からないでもない。
 最悪、捕らえた奴を鵬法璽を使って対処するか? そんな風にも思うが、一旦鵬法璽に頼る事に慣れてしまったりしたら歯止めが利かなくなりそうなんだよな。
 それと、鵬法璽の貴重性や重要性、危険性をマブラヴ世界の者達に知られるというのもなるべく避けたい。

「恭順派に関しては、頑張って行動してくれ。何かあったら要望してくれれば、こっちでも多少は手を貸す事が出来るかもしれないしな」
「ええ、お願いします。シャドウミラーの助けを……アクセルさんの助けを借りられれば、恭順派を相手にしてもどうにか出来るでし
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