暁 〜小説投稿サイト〜
碇知盛  〜義経千本桜より〜
2部分:第二章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
に対して顔を向けて話した。
「典侍局殿」
「はい、そうなのですね」
「そうです。念願が叶い今夜遂に討ち果たせます」
 真剣でかつ晴れ渡った顔になっていた。
「源義経を。屋島以来の怨敵を」
「何という奇貨。これぞ御加護でしょうか」
「おそらくは。この嵐です」
 外からはその雨と風の音が止まない。到底並の者ならば出ることすらできない有様である。実は知盛もそれはわかっているのである。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ