第二十三話 片岡少佐!高校だが給食ネタだ!!その十四
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「何がそんなに忌々しいんだ」
「美味いもの食わせてやってんだ、感謝しろよ」
「ほら、俺達を崇めろ」
「そうすればお姉ちゃん紹介することを許可してやるぜ」
「死ね、馬鹿」
「うるせえ、馬鹿」
子供達は二人にカレーを食べつつ汚物を見る目で言い返した。
「とっとと死ね」
「魔界に落ちろ」
「そのまま消えていなくなれ」
「フナムシの大軍団に食われてろ」
「うるせえ、とにかくな」
「食ったら採点しろよ」
二人は子供達が幾ら言っても二人にとっては悪態で返すのでそれでだった。採点をする様に悪態には悪態で返した。
「俺達に多く入れてもいいからな」
「不正ジャッジもそっちなら大歓迎だぜ」
「サラダとゆで卵、牛乳も用意してるからな」
「デザートはヨーグルトだぜ」
そこまで用意しているのだ、給食として。
「その全部を食って」
「採点しろよ」
「ふん、採点は真面目にしてやる」
「公平にね」
「日帝衆の人達と先生との約束だし」
「悪いことはよくないから」
ことの善悪を把握し理解すること、子供の教育はここからだ。
「御前等にもそうだよ」
「ちゃんと採点してやるからね」
「だから安心しろ」
「本当は御前等みたいな奴等負けて欲しいけれど」
採点を公平にしてその結果ならというのだ。
「仕方ないから」
「食べたらしてやるわよ」
こうしたことをだ、子供達は二人に言いつつだ。
カレーも他のメニューも食べた、それからだった。
遂にその採点に入った、一人一人十点で十人合わせて百点満点の採点だ。その採点の結果はというと。
片岡は九十九点だ、そして二人は。
「百点!」
「俺達の勝利だ!」
「見たか、俺達は今回も勝った!」
「すげえだろ!」
「おい、何でだよ」
「何でこいつ等が勝ったんだよ」
観衆も全世界の市民達も顔をむくれさせて抗議した。
「片岡少佐が何で負けたんだよ」
「どう見たっておかしいだろ」
「そうだよ、あの二人がな」
「どういう理屈で勝ったんだ?」
いぶかしむ彼等にだ、二人が答えた。
「決まってるだろ、料理漫画は後出しジャンケンなんだよ」
「後で料理出した奴が絶対に勝つんだよ」
これが鉄則である。
「だからだよ」
「俺達は勝ったんだよ」
「先に手を出した奴が負ける」
「ザ=シェフでも何でもそうだろ」
あの似非料理漫画がそのはしりであろうか、思えば実にストーリーの展開が読みやすい漫画モドキである。
「料理勝負は後出しが勝つんだよ」
「絶対にな」
「そこが料理の鉄人とかと違うんだ」
「リアルとはな」
某ミスター味っ子でもそうだろうか。
「だから俺達は後に出したんだよ」
「それもわざとな」
「この料理ものの鉄則を守って」
「また頭を使ったんだよ」
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