天狼樹
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「ウェンディ?」
俺はウェンディのことが気になって仕方がない。ウェンディは簡易ベースに戻ってるんだろうか・・・
「・・・」
「どうした?ギルダーツ」
俺が一人不安を感じていると、ギルダーツさんがどこか遠くを見つめている。
「シリル。頭の具合は大丈夫か?」
ギルダーツさんに質問される。別にそこまで痛みは感じないしフラフラもしない。大丈夫なような気がする。
「はい。大丈夫ですよ」
「なら付いてきてくれ。あっちから異様な魔力を感じる。詳しい場所はお前の鼻に頼りたい」
ギルダーツさんはどこかを見つめたままそう言う。異様な魔力?
「フリードたちは簡易ベースに向かえ」
「わかった!!」
「こっちは任せな!!」
フリードさんたちはそういって走っていく。
「行くぞ!!」
「はい!!」
俺たちもギルダーツさんの言う異様な魔力の元へと走った。
「んで、ここに来たってわけ」
「そうだったんだ」
そういったウェンディはニッコリと微笑む。何コレめっちゃ可愛い!!
「つーか・・・なんでドラゴンフォースになってんだよ・・・」
「さぁ?」
「「「「わかんないのかよ!!」」」」
今にも押し潰されそうなナツさんに質問されそう返すと、シャルルたちから突っ込まれてしまった。
「なんか指輪がいきなり光り出したかと思ったら体に力がみなぎってきたんだよね〜」
そういえば、俺の指輪もウェンディの指輪も光ってる。なぜかウェンディの指輪は普段の青と緑色じゃなくピンク色に光っている。
「なるほど・・・“絆の指輪”かぁ・・・珍しいもん持ってやがんなぁ・・・」
カミューニが俺に殴られた腹をさすりながらそう言う。絆の指輪?
「聞いたことある・・・深い絆で結ばれている二人が、同時に互いを思った時、“勇敢な騎士”に大いなる力を与えるって・・・」
「普段は青と緑のオパールが桃色に輝いている時がその効力を発揮できる時間・・・つー話だったかぁ?」
ルーシィさんとカミューニがそう説明する。まさかこの指輪にこんな力が込められていたとは・・・
(つーか・・・その前にこいつがなんで生きてるのか・・・あの頭の包帯を見た感じ、確かに頭に俺の魔法が当たっていたみてーだし・・・)
カミューニは何かを考えながら俺の方を見ている。すると、その顔が何か真相に近づいたような顔になる。
(まさか・・・大脳縦列を抜けたって言うのか!?)
大脳縦列とは、左脳と右脳の間にある空間のことである(らしい)。
(確かに俺の一点集中波は極限まで魔力を
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