三回戦、ガンプラ心形流 前編
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よ」
「いやでもそうだろ…」
「それよりも、早く会場に行きましょう。遅れるわよ」
シノに注意されたので、再び歩を進め会場に向かう。
ーーー−−
「じゃあ早速報告するぞ。三回戦の相手は大阪府代表の天大寺学園だ。主に機動戦士ガンダムOOのダブルオーガンダムで構成されている。それと、相手にはあのガンプラ心形流の門下生で、なおかつ去年でグランプリを獲得した期待の新生、クラタ カオリがチームに所属している」
「ガンプラ心形流? 」
「ガンプラ心形流ってのは、ざっくり言うとガンプラ造形術を極めたり、文字通り心を形に表す流派だね。詳しく知りたかったらwikiってね」
おいそこ。wiki使わせないでお前が説明しろよ。これで強制非公開もとい削除なんかされたらシャレになんないぞ。
「クラタさんの作例とか作品は、雑誌とかでもたびたび載っているわ」
「あっ。僕も毎月雑誌読んでいるけど、よく載せているし、参考にさせてもらってるね」
と、二人揃って無関係の話にずれてきたので、わざと大きく咳払いして本題に戻す。
「要は手強い相手ってことなんだよな? 」
「ああ。ガンプラの完成度はお前達と天と地の差があるといっても過言じゃないだろう。もうあれだな。そこら辺に落ちている雑誌の山以下だ」
例えがわかりずらいんだよ。なんで雑誌の山なんだよ?てかまだ雑誌のネタを引きずってんだよ。
「まあだが、そんなものは関係ない。相手がどこだろうと本気で勝ちに行け。いいな? 」
「「「了解! 」」」
ーーー−−
「あれがクラタ カオリか。こうは言っては失礼かもしれないが、キノコ頭だな…」
試合会場に向かう途中対戦相手の中に女が一人いたので、茶色い髪にキノコ頭だが確かにソイツだろう。けどその髪型と色だと、もう見間違うのは仕方ないと思うな。
「それ本当に失礼よ。聞こえてたらどうするの? 」
「シノさん。それフラグだよ」
「すんまへん。既に聞こえてるんやけど」
フラグ設立乙ですシノ。あっ、ついでに俺も。
どうやら、挨拶でもしようとでも思っていたのかいつの間にか近くに来ており、それで会話を聞いていたって訳だな。ふむ、俺にしては中々の推測だ。
「それにしても、随分失礼な事をおっしゃっておりましたなぁ。これでも気にしてはるんよ? 」
だったら髪型を変えればいいと思うんだが、下手なことを口にしない方がいいだろう。火に油を注ぐだけだ。
「え〜と、悪い。つい第一印象を口にしてしまった」
「まあええです。ここでとやかく言っても意味ありまへんからね。それよりも…」
「?? 」
「試合の時に、覚悟して
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