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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
休日とステイタス
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さまでした」

どうぞ、とパンケーキと果物を目の前に置いたリューさんはそのまま俺のとなりに座った。
今はゆっくりできるそうで、シルさんやアーニャさんたちに行ってこいと言われたそうだ。
ナイスである

「まぁウダイオスとバトッてましたからね。あと、【剣姫】とも」

「何故そのようなことになったのかは分かりませんが、式だからと納得しておきます」

はぁ、と息をつくリューさん。
どうでもいいが、今日こうやって会話をした人みんな溜め息ついてるんだけど……
俺は幸せを逃がす才能でもあるのか?

「しかし、そうなるとLvアップもしたんじゃないですか?」

でも大丈夫! リューさんは俺が幸せにするから!
とか、一人でリューさんとの新婚生活についての云々を考えていると、そんなことを言われた。

「あー、【ステイタス】の更新は今日の夜ってことになってますんで」

「……そうですか。ですが、あまり無理はしないでくださいね」

「っ! リューさん、それって……!」

「し、失礼します」

慌てるように席を立ち、厨房の方へと戻っていくリューさんの後ろ姿を俺は目で折っていた。
今、心配してくれたよな……
すっげぇ嬉しいわこれ

それだけでご飯を三杯はいけるが、目の前にあるのは半分になったパンケーキとまだ手をつけていない果物だけ。
俺はそれを完食するとリューさんに一言挨拶してから店を出た。

途中、バケット片手に急いでいるクラネル君を発見したのだが、急いでるときに話しかけるのは迷惑かなと思いそのまま声をかけることはなかった。


「さて、なに食べようか……」



ーーーーーーーーーー


すっかり陽が落ち、ホームに戻ると、すぐに夕食となった。
そして、夕食が終わると続いて待ちに待った【ステイタス】の更新である。

団員全員がリビングに待機し、二階のバルドル様の自室に一人一人呼ばれるのだ。


「今回は、どれだけ伸びるっすかね〜」

「さぁな。ただ、普通とはかけ離れた伸び方をするんだろうよ」

「……」コクリ

「お、俺も伸びますかね」

「スウィードはとくに、だよ。まだ、Lv1だし、よく伸びるはずだ」

それぞれが思い思いに話をする。
今回の遠征では、ハーチェスさんとエイモンドさんを除く七人が活躍したため、その七人の伸びがすごそうだ。

そして、俺を残した他の全員の更新が完了する。
全員の共通語(コイネー)で【ステイタス】の書かれた羊皮紙を見せてもらったが、その結果が以下だ。







ハーチェス・ザイル

Lv4

力 E 485→D 508 耐久 E 413→E 445 器用 F 321→F 3
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