休日とステイタス
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ルヤ】に視線を動かすと暫しの間考えるようにして黙り込む。
すると士は何故かニヤリと笑った。
「ま、それなら仕方あらへんな。【剣姫】の武器は不壊属性っちゅー話や。お前の魔法で強化はされたんやろうけど、それでも耐えたんやったら俺も満足やで」
「助かる。今回も頼んでいいか?」
「任しとけ。……と言いたいところやけど、こいつはもうアカン。新しいの作ったほうがええわ。何か、希望とかあるか?」
「いや、いつも通りでたのむよ。けど、最高のものを頼む」
「あいよ。一週間したら取りに来い」
士に別れを告げ、工房を出る。
陽はまだそれほど高くない。今日はお昼は各自で取ることになっているため、ホームに戻る必要もない、か……
「よし、行くか」
ーーーーーーーーーー
で、やって来たのはご存知『豊饒の女主人』
今日はここでお昼を取るのだ。
もたろん、本音ではリューさんに会いたいと、ただそれだけなのだが。
「こんにちは〜」
「あれ、式さん? どうしましたか?」
「いや、お昼でも食べようかと思ってね。とりあえず注文頼むよ」
かしこまりました、と注文を取るシルさんから視線を外し、俺は店内を見回した。
くつろいでいるのは女の人が中心。主婦っぽい人やその子供たちが皿に盛られた果物を口にしているその様子を眺める。
「あ〜! 【秘剣】だ〜!!」
「ほんとだぁ〜!!」
「式ぃ〜!!」
この店には昼でもよく来るため、中には顔見知りもいたりする。
で、だ。こんなんでも、俺は第一級冒険者だ。つまり、それは有名人と同義。当然街の人たちも知っている。
だからなのか、こうやってよく子供達がよってくるのだ。
あれだな、前世でいうと憧れのヒーローに集る子供達ってとこだな
「おう! どうした、お前ら」
わぁわぁとよってくる子供たちを相手に、ダンジョンのこととか色々話をしてやる。
子供たちはこういう話が好きなようで、目を輝かせて聞き入っている。
ごめんなさいね、式くん。というお母さん方に大丈夫ですよ、と返しつつ、おれは注文の品が来るのを待った。
「子供に慣れているんですね、式」
「あ、リューさん! ほれ、お前ら。そろそろ席にもどれよ。話なら、また今度してやる」
はぁ〜い!と元気よく返事をした子供たちが元の席に戻ったのを見届け、体勢をもとに戻した。
目の前にはお昼として頼んだパンケーキと果物。
俺には少々足りないため、このあと屋台とかで歩き食いをするが、まぁ今は関係ない。
もちろん、リューさんの首もとにはプレゼントした翡翠色のチョーカー。
スゴく可愛いです
「遠征に行ってたと聞いてます。お疲れ
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