休日とステイタス
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アスの神様のお陰なのか【不壊属性】が付与され、さらには切れ味も落ちないという武器としてなかなかのチート武器であるため、整備などは必要ない。
昨日、アイズにお高い武器を使ってるじゃねぇか、とかなんとか言ったが、俺も使っていたので人の事言えない。
というか、武器の攻撃力では明らかにこちらの方が上なのだ。それで互角なのはアイズの腕前なのだろう。
「と、着いた着いた」
やっていたのはオラリオ北東のメインストリート周辺。
ここは【ヘファイストス・ファミリア】の鍛冶師の多くが自身の工房を構える場所だ。
俺はその中から、よく見慣れた青い煙突の工房へ向かうと遠慮なしに扉を開いた
「邪魔するでー」
「邪魔すんねんやったら帰れボケェ」
「嫌だ! 絶対邪魔するんだ!」
「何でそない決意に満ちた目ぇしとんねん!!」
怒鳴り声で出迎えてくれた頭にバンダナを巻いた長身の男。
「ま、冗談はともかくだ。お久だな、士」
「……お前の冗談は冗談に聞こえんから困んねん」
額に手を当てて溜め息を吐くと、まぁ座れと部屋の隅に置かれた椅子を持ってくる。
ガドウ・士
極東出身の男で、現在は【ヘファイストス・ファミリア】の団員で、Lv3
もう三年も前から俺はこいつに短槍と軽装をつくってもらっている。
ちなみに、同い年だ。
「でぇ? お前がここ来たっちゅーことは、【アレルヤ】か?」
「お、よく分かったな」
「アホ。これでもお前との付き合いは長いんや。そんくらいわかる」
ほれ、貸せ、と背中の短槍を渡すよう催促する士に、ほい、と短槍を渡した。
手に持った短槍の具合を確かめるように数回ほど振るった。
「アカン。完全に中がイカれとる。表面には出てへんけど、かなり罅とかいっとるわ。……何したらこないなことなるんや?」
ジトーとした目でこちらに視線を送る士に、俺は少々いたたまれなくなり、目を反らす。
「さ、流石士。そのバンダナの下の禿げが今日も冴え渡っているな」
「禿げやない! これはスキンヘッドや!!」
バッ、たバンダナを取り払い、自分の頭を指差して叫ぶ士。
キラーンッ、と士の叫びに同調するかのように頭も煌めいた。
「……きゅ、キュートだぜ?」
「心にも思っとらんこと言うなボケ。鍛治仕事は暑いからこうしてるだけや。……で、話戻すぞ。何をどうしたらこうなんのや?」
グッ、と目の前に突き出された【アレルヤ】
「その、あれだ。【剣姫】と手合わせをして……な?」
「な? やないねん、な? や。で? その時にこうなったと?」
「……おう」
ふむ、と俺の答えを聞いた士は【アレ
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