僕の出張日記2
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%月#日 大雨の城で踊りたい
……………めっさ怒られた。主にエイナちゃんに。
いや、確かに近道しようとして、道を間違えたのは僕だけど、そこまで怒んなくてもいいじゃん。髪が逆立ってたよ…………。
なんとか仕事を終え、期限ギリギリまでに帰れたのはいいのだが、どうしてこんない遅いのか、とエイナちゃんに怒られた。
そこで、ちょっと寄り道したことを正直に話すと、「何やってるんですかっ!さみし……じゃなくて、心配したんですよ!?て言うか、なんでそんなに笑ってるんですか!?」と怒られた。
うん、今更だけど何で僕は怒られてるの?一応期日は守ってるよね?仕事もちゃんとこなしたよね?なして?それに、ニコニコ顔のことは、しょうがない。僕にはどうしようもないもの。
原因不明のまま、怒られること一時間。エイナちゃんの担当冒険者であるベル・クラネル君が、ギルドを訪れてきたことで、説教は終わった。
ホッと一息吐いてから、デスクワークに移ろうとするが、「ななぁかぁいそぉ〜?」という、エイナちゃんの声に、何事かとそちらを見る。
すると、先ほど僕を助けてくれたベル君が、エイナちゃんに怒られていた。
……………借りは返すべきだと思い、席を立ってから受付のところへ向かおうとしたが、エイナちゃんにキッと睨みつけられて、すぐさま回れ右をして着席。
すまないベル君。僕では君の役に立てないようだ。
%月!日 ここから先はゲリラ豪雨だ!おとなしく尻尾を(ry
今日はギルドの仕事が珍しく休みなので、家でごろごろしていた。
エイナちゃんは、どうやら昨日のベル君と【ヘファイストス・ファミリア】を訪れるようだ。
ここまで書いて、ふと気付いた。僕ってエイナちゃんの買い物に付き合ったことはあるけど、僕の買い物に付き合ってもらったことはない。
クッ………これがモテる男とモテない男の違いとでも言うのか、ベル・クラネル!
でもまあ、なんだかんだ言いつつ、今日もオラリオは平和でした。
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