暁 〜小説投稿サイト〜
オラリオは今日も平和です
僕の出張日記
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しすぎる。と内心でロイマンさんを恨みながらも、歩を進めていく。
 歩き始めてから三十分ほどした頃だろうか?お昼を取ろうと、近くの岩に腰掛けたのだが、岩に座ると同時に、カチッと音がなった。

 なんだろう?と首を傾げるが、次の瞬間。僕が座っていた岩が一人でに震え始め、大きな音を立てながら横にスライドしたのだ。
 なんということでしょう!岩があった場所には、地下へと下りる階段があったのです。

 一体何処へ続くのだろう?と再度首を傾げるが、すぐにピンと来た。これは”土竜族”が住む地下都市への入口なのだ。
 いやぁ、今日の僕は冴えてるなぁ、等とと思いつつ、僕は階段を降り始めた。

 何故こんなに分かりにくい入口を?と思ったが、実は僕は”土竜族”の文化については、珍しいペットを飼っているということくらいしか知らないので、もしかしたら”土竜族”が住む地下都市の入口は全部こういうものなのかもしれない。
 でも、僕は三十分ほどしか歩いてないので、予定していた道ではないのだろう。

 まあ、そんなことはお構いなしにそこから入っていったが。

 それにしても、長い階段だった。5時間くらい降り続けていたと思う。足がパンパンだ。
 1泊するつもりだったので、遅くなる分には構わないのだが、途中で”土竜族”のペットに会えたのは嬉しかった。

 モンスターすらも見たことがない僕には、そのペットは大変珍しく思えた。二足歩行する牛など見たことはあるだろうか?僕はない。
 あまりに珍しかったので、笑顔で近づいていったら、凄い勢いで逃げられた。え、なんでそんな”命の危機!”みたいに必死の形相で逃げるの?君、いくらペットとは言え、僕よりも大きいよね?なんでそんなに怖がるの?

 僕は心に軽い傷を負った上、その日は都市に着けず、少し空間があった横穴で野宿した。

 ハア……正規のルートで行けば、こんなことにはならなかったんだろうな。

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