ハーフエルフの日記2
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僕達が助けてあげなきゃいけない。その度に、自分が人の役に立てるのを確認できるから』と言われた。
確かにその通りだけど…………何か複雑だなぁ。
□月△日 晴天
給料日だった。
うん、素直に嬉しい。
そう言えば今度先輩が何か奢ってくれるらしい。
出来るなら二人きりがいいなぁ。
□月?日 晴れ
今日はヴァレンシュタイン氏とヒリュテ氏がギルドを訪れていた。
何でも、武器を壊してしまったらしくて、先輩も驚いていた。ヴァレンシュタイン氏については、デスペレートも大きな手入れが必要になったのこと。
先輩は【ゴブニュ・ファミリア】とも交流があるから、また愚痴を聞かされるんだろうな〜と他人事のように聞いていたが、新種がいたという情報を聞き、仕事が増えるのを予感した。
ハア………それにしても先輩の競争率は高いなぁ………。
□月△日 晴れ
今日は大変だった。
【ガネーシャ・ファミリア】が管理しているモンスターが逃げ出してしまった。
幸い、近くに【ロキ・ファミリア】の方達がいたので、討伐に時間は掛からなかったが、問題はその後だった。
突如地下から現れた新種のモンスターに、【ロキ・ファミリア】の人たちは苦戦してしまい、中々討伐することが出来なかった。
さらに目撃者の情報では、他の場所にも二体現れたらしい。市民の避難がまだ、ということで、近くにいたミイシャを引っ張って、ダイダロス通りの近くへと向かった。
そしてそこで見たのは、驚きの光景だった。
アレン先輩が無手で、先程【ロキ・ファミリア】が交戦していた新種のモンスター二体と戦っていたのだ。
思わず悲鳴を上げそうになったが、モンスターが此方に気付いてしまうので、慌てて口を押さえる。それに、先輩はしっかりと攻撃を避けていて、傷を負った様子もなかった。
それでも、私たちが着いたときにはモンスターの攻撃を大きく避けたり、逃げる素振りをしながら、近くの屋台を壊したりなど、モンスターの注意を引くようなことばかりをしていた。
不思議に思って二体のモンスターと先輩を見ていると、先輩が一瞬だけモンスターから視線を外して、こちら側を見て、直後二体のモンスターの後方を見た。
私達に気付いてる!?と思いつつ、モンスター二体の後ろを見てみると、そこには膝を怪我して、動けない少女がいた。
どうして先輩が攻撃を大きく避けたり、逃げる素振りをしながら、近くの屋台を壊したりしているのかがわかった。あの少女を逃がそうとしているのだ。
私はソレに気が付くと、ミイシャに声も掛けずに女の子の元へ走り出した。
後ろから聞こえるミイシャの声に耳を傾
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