暁 〜小説投稿サイト〜
K's−戦姫に添う3人の戦士−
1期/ケイ編
K5 サクリスト「D」輸送作戦
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スト一体のノイズを撃ち抜いた。

 ヘッドホンから流れるBGMがフェードアウトしていく。
 ケイは息を荒げて尻餅を突いた。

 本当にこのシンフォギアは反動が大きい。きっと響たちのような少女が扱うには重すぎるから、A・レンズは適合者にケイを選んだのかもしれないとさえ思う。


 弦十郎がヘリの操縦士に、ヘリを工場地帯の近くに下ろすように檄を飛ばしている中、ヘッドホンから流れたその音を聴いた。

(何だこの音。鐘?)

 2度目の鐘の音に次いで、ケモノの唸り声に似た音が入り込んだかと思うと、煙を裂いて黄金の光柱が現れた。
 光柱は工場地帯でも高い塔を上から下へ真っ二つにした。

 大爆発。

 煙が晴れた時には、工場地帯の3分の1は瓦礫の山と化していた。

 唖然とするしかなかった。

「まさかこれが、デュランダルの力――?」

 響は。了子は。何がどうなったのか。彼女たちは無事なのか。

 ヘリがようやく下降を始めた。
 ケイはいっそ飛び降りてしまいたいほどのじれったさに耐え、ヘリの着陸を待った。
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