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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico26次元世界を侵すモノ〜Antiquitas Phantasia〜
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ロストロギア専門蒐集組織リンドヴルムの本拠地・天空城レンアオム。レンアオムは複数の城や塔が建つ浮遊する島だ。拠点としている無人世界はいま夜中で、レンアオムの住まうリンドヴルム構成員総勢2千人弱(大半は見習い構成員)も静かに寝静まっていた。
リンドヴルムの幹部(蒐集実行部隊や組織のバックアップ班)が生活している本城の隣に建つ、ロストロギアを保管する為だけの城にて動きがあった。夜中だというのに数人の人らしき影が音を立てず慎重に、しかし忙しなく城内を駆けていた。
「まさか拉致なんて形で下位次元世界に来るなんて思わなかったな」
「ミッドガルド本星を主軸としてる次元よね。また来られるなんて変な感じ」
「現代ではミットチルダ。下位次元世界を取り締まっている組織は時空管理局。とは言っても、その勢力はお粗末な程に小さい。大戦時代に比べると矮小も良いとこ。所属している魔導師も、平均ランクがB」
「B!? 嘘だろ! 雑兵なんてレベルじゃないだろ! 一般人じゃん、一般じ――」
「「「うるさい」」」「・・・・っ」
「へぶっ、ごほっ、ぐはっ、あばっ!?」
10歳から15歳くらいほどの少年少女がそんな話をしている。彼らは、アールヴヘイムにて大戦終結から数千年とのんびり暮らしていた神器だった。今の彼らは人化する術を有し、自力移動を可能としている。本来、神器に意思は有ることはあっても人化する能力は無い。が、経年によって独自の人化能力を学習し、会得したのだ。
「いたた。ていうか、なんでそんなに下位次元世界に詳しいんだ? お前」
「忘れたの? わたしは情報収集の魔造兵装番外位・クピドゥス・グノスィ」
ある少女がそう名乗って手の平を壁に翳すと、壁面に管理局のデータが映し出された。彼女の神器としての能力は、自身が望む情報を有しているモノ自体から自由に情報収集できるというものだ。リンドヴルム兵から時空管理局という単語を聞き、すぐに時空管理局本局からデータを収集したのだ。
「管理世界、管理外世界、無人世界、観測指定世界、重要管理指定世界・・・。いろんな括りが在るのね」
「当然と言えば当然だけど、大戦期と現代とじゃ世界名も違うのかよ」
「問題はそこじゃない。わたしがみんなに工作を頼んだ理由がここにある」
「え? ここから逃げ出すためだけが理由じゃないの?」
“クピドゥス・グノスィ”を筆頭に、捕らえられていた神器(人化できる者たち限定)たちは天空城レンアオムから脱出するためにとある工作活動を行っていた。協力している神器たちは、ただ単純に逃げるためだけと思っていたが、“クピドゥス”は確固とした理由があって脱出工作へと乗り出していた。
「局員データベースに・・・神器王ルシリオン・セインテスト・アースガルド様がいら
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