暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1016話
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つけている。もしも自分達の時の流れの方が早かった場合、下手をすればツグミの倍の年齢とかになっている可能性もある……とレモンに言われたらしい。
 また、シャドウミラーに留学しているという扱いのマードッグだったが、こちらも一応受信機を使わせている。
 マードックに関しては、時の指輪の効果を感じて貰ってそのまま留学から移住という形に持っていきたいという思いもあるしな。
 その辺はこっちもそんな狙いがあった。
 元々アークエンジェルで整備員達を纏めていただけあって、その能力は高いマードックだ。それがシャドウミラーへの留学という形で、より高い能力や技術を身につけている。
 惜しむらくは、他の技術班のメンバーと違って研究の類はやっておらず、あくまでも整備員や技術者としての自分に拘っている事か。
 今ではメギロートの改造とかもするようになってきているが、それでも他の技術班のメンバーに比べれば良心的なので、どちらかと言えばエキドナやセシルの方に与している。
 ちなみに、シャドウミラーのメンバーの中で今回の件を最も喜んだのは、やはりムラタだろう。
 ムラタはかなり鍛えているが、それでも人間というのは老いには抗えない。
 そしてムラタは最近技量はともかく、体力が衰えつつあるというのを実感していたらしく、今回の件を聞いた時には嬉々として受信機を貰っていた。
 これで今までよりも更に上の強さを得られる、と。
 ……まぁ、普通の人間では生きて100年前後。ムラタが納得出来る程に身体を動かせるのは60年から70年といったところだ。それを考えれば、体力が衰えつつあると思っていた今だからこそ、ムラタとしては絶好の機会だったのだろう。
 時の指輪は不老にはなるが現状維持するという訳ではない。鍛えなければ当然体力や技術は衰えるが、逆に考えれば時の指輪の効果を得た状態で技術や体力を鍛えれば天井知らずに上がっていくことになるのだ。……才能の壁までは。
 それを思えば、ムラタが今回の件を嫌がるという事が一切ないのは当然だった。

「ま、シャドウミラーとしては、今はこんな状況な訳だ」
『ふぅむ、不老か。羨ましいのう』
『確かに。私達のような年代の者にとっては、非常に羨ましいですな』
『そうですな。ではいっその事、私達もシャドウミラーに入りますか』

 近右衛門、ウズミ、ハワードの3人がそれぞれ告げて面白そうに笑みを浮かべる。
 まぁ、この3人はそれぞれある程度の年齢になっている。それを思えば、確かに不老という言葉に興味を持っても無理はないだろう。
 それに比べると、まだ若い星刻は小さく肩を竦めるだけで特に何を言うでもない。
 俺達と知り合った頃の、病に身体を冒されている状況であれば不老を望んだかもしれないが……まぁ、ぶっちゃけその時に不老を望んだとしても無
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