二度目の急展開
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た。
テイルレッドにせよ、装甲をパージした事にせよ、どっちにしたってロリコンか露出狂かに分類されてしまい、変態扱いは避けられない。
ロリコンならば他のテイルレッドファンも〜、と言う事で押しつける事が出来ても、もし露出狂ならば言い逃れが出来なくなる。
ちなみに、端っこに小さくテイルブルーが移っているが、流石の彼女も普通に引いていた。
朝から早々に椅子から転げ落ちる羽目となった瀧馬は、宇宙人かUMAにでもあったか、そんな有り得ない物体を見る表情で、テレビ画面を見つめていた。
涎をまき散らしながら(決して誇張表現ではない)、テイルレッドの泣き叫ぶ姿に気持ち悪く笑う(決して比喩ではなく)者達の姿も、今は全く目に入っていない様子だ。
「またか? また、引き返せない位置まで来た奴が増えたのか?」
『イヤホント……何があってあーなったんカネ』
これはもう解決したならそれでいいと、アッサリ流せる問題ではない。
一体何処でどのように間違ったのなら、あんな変態的な性格になるのか、今まで抱いていた会長のイメージもあって、二人の頭はこんがらがっている。
そしてコレから、突っ込みどころにせよ戦闘にせよ、今までと同じようにイエロー絡みでも『絶対苦労する』のだけは、瀧馬もラースも分かり切っていた。
唯でさえ自身の身体維持や、精神暴走を抑えることで必死なのに、これ以上迷惑をかけられるのは、瀧馬としては正直勘弁願いたいところ。
だがしかし、避けられないのは分かりきっているので、変わりに何の解決にも足掻きにもならないが、濃い感情がたっぷり乗った、大きく深い溜息を吐いた。
(登校したくねーなぁ……ガチで学校行きたくねぇし……)
大方イエローの中の人(会長)は大なり小なりショックを受けているだろうが、だからと言って瀧馬の気だるさが取れるのかと言えば、そうでも無いのは当たり前。
テイルイエローである会長が行いをやめるかどうかはまだ分かるモノでは無いが、常識人がいないと言っても過言ではない、会長の仲間である総二達のもとでは、その性癖が悪化さえしそうだ。
寧ろ、時が経つにつれ自らその在り方を受け入れて―――民衆が、ではなく彼女自身が―――本気で取り返しのつかない場所にたどり着きそうな、嫌な予感を瀧馬らは感じてやまないのである。
……だからといって、学校へ行かないという結びつきも見られない愚行などでは、何の抵抗にもなりはしない事を瀧馬も分かっている。
言ってしまえば、気分や気持ちの問題なのだ。細々とした理屈ではない。
いま世界で起こっている様々な問題に比べれば、悩むべくもない小さくおバカな葛藤の末、瀧馬が選んだのは―――――
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