二度目の急展開
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者達からしてみれば、彼女はヤル気が無いだのスペックが足りないだのと、評価の大小に関わらず、良い評価を得られない事は分かりきっている。
しかしテイルブルーと違って、それでもまだ世間が受け入れ難いイメージを植え付けた訳ではないので、今後の活躍によっては挽回の余地はいくらでもあるともいえる。
気がかりなのは、テイルレッド至上主義なこの世の中で、活躍した位で人気が出るのかという疑問点だが、それでも “テイルブルーよりはマシ” といった……イエローが何を思うかは分からないが、一般的には嬉しくも有りがたくも無い、微妙な称号が付いてしまう事だけは確かかもしれない。
何よりテイルレッドの一件から、特撮好きアニメ好き、玩具収集から察する事が出来るように、会長は『ヒーロー』に強く憧れている。
ならば、必然的にソレを真似た言動となるのは自明の理。そこまでぶっ飛んだバカをやらかす事など、まずあり得ないのだ。
【ニュースです。昨日、第三のツインテイルズ『テイルイエロー』と名乗る、名の通り黄色いコスチュームに身を包んだ女性が、レッドた……テイルレッドとアルティメギルの前に現れました】
「お、やっぱやってるか。テイルイエローのニュース」
『サテ、一体どんなニュースとなるらや―――』
【ごしゅじんさまぁぁぁ〜〜〜〜〜ん?】
【うわーーーーーん!?】
「『グホォッ!?』」
テレビ画面に現れたのは、何やらひどく異常なまでに興奮している露出度の高い女性、そして抱きすくめられた涙目で暴れる幼子の姿だった。
テイルイエロー、そしてテイルレッドである。
誰がどう見たところで、この女性をまともな人物だとは思えない。
更には、興奮は興奮でもホビーやゲームなどの新情報を上げた際の興奮や、強敵との遭遇で武者ぶるいしギアが上がっていく類の興奮ではなく、明らかに “触れてはいけない何か” な興奮なので尚質が悪い。
まるで至ってはいけない境地にたどり着いたかのような、そんな蕩けきった顔であった。
【如何するんですか首相! 良いからとテイルブルーを放っておいたら、あんな凶悪なツインテイルズが現れたのですよ!?】
【そもそも何故にツインテイルズと呼ばねばならないのですか!? 最早別の何かでしょう!!】
【首相! この件に関して早々に応えを!!】
(……待てコラ、なんで高々一ヒーロー、いや一マスコットの事で首相が出てくるんだよ……というより出てくるための内容が可笑しいだろ)
突っ込みどころのある会話をいく度も繰り広げながら、画面右下に映像は固定されている。
映る風景はどうやら旧採掘場らしく、辺りにはテイルイエローの物であろう装甲が転がってい
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