二度目の急展開
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代々女はツインテールにしなければならない……なんてな」
『ブハッ! そりゃあいイヤ!!』
「ハッ……まあ、やっぱ下らねえよな」
そりゃ有り得ない、絶対有り得ないと二人は笑いながら否定し、結局自分達は推測するだけしかできないと、この件について考えるのをやめた。
元よりこの問題は、彼女の仲間であるテイルレッドやテイルブルー、トゥアールに桜川教員へと判断を任せるしかなく、そしてそれが一番妥当なのだから、自分達がどれだけ気を揉もうが何もできないのだ。
なら、自分達がやるべき事、出来ることを優先するほかないだろう。
「せめてもう少しばかり、グラトニーの欲が抑えられたらなぁ……もちっと冷静に動く事が出来るんだが」
『おーいオイ、無い物ねだりはよそウゼ、相棒』
「愚痴くらいはいいだろ? 別によ」
クッキーを三つ頬張って立ち上がると、今夜の夕飯は出前を取って済ませると決めたか、電話帳を本棚から引っ張り出したが、数秒の硬直ののちに多少曲げながらも本棚へと戻し、テーブルに戻ってからのマグカップとさらを台所へ持っていく。
そして、玄関へと足を運んだ。
「外食だ。回転寿司が食いたくなった」
『金があるってのはいいこっタナ! こうして贅沢出来るんだからヨ!』
「まあ金持ちは否定しないが……俺の場合、今まで使ってない小遣いが溜まってるだけ、だけどな」
『そうとも言ウナ!』
「……いやそれ以外どう言うんだよ?」
その後瀧馬とラースは、「グラトニーに変身するノカ」だの、「する訳が無いだろ目立つし」だのと、話し相手も会話内容も異質なのに、まるで友人とするような他愛のない会話と同じ語調で、人通りが多くなるまで言葉のやり取りを交わしながら歩いて行った。
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次の日の朝。
グラトニー(人間体)の時よりは小食とはいえ、充分に有り得ない量食ってきた瀧馬は、沸かしてあった風呂に入ってから、ベッドにもどるのが面倒くさい―――と言うより未だ、ラースと初めて出会った日、その日のまま壊れていて上がれないので、ソファーに寝転がり就寝。
何時も通りのこの場所で、何時も通り日の光で目覚め、朝を迎えていた。
朝は苦手ではないのか直ぐに着替えて、ベーグルサンドの朝食を用意し、見知った情報しか流れなくとも習慣だからか、今朝がたのニュースを見るべくリモコンを持ってテレビの電源を入れる。
「……やっぱり昨日の事が流れるんだろうな」
『だろウヨ。視聴者の手前ダ、そこまでズカズカこきおろしゃしないだろウガ、何らかの批判はあるだロヨ』
テイルイエローの事情を知らない者や、今まで見物してきただけの
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